「ベイビー・サンクチュアリ」ー子供のほしいヒロインの行動がやけぼっくいに火の話。蘇るアツアツの頃の記憶を部屋の内壁でリスタートに使って、ふたりの心の通いあわせる姿が本物であるという筋運びが素敵だ。
「再会はスキャンダラス」ー 彼のこと
を高校時代からずっと好きだという気持ちが余りにもタップリ描写されて、ヒロインの積極性が、私の応援気分を盛り上げた。
この作品はHQあるあるの、こどもが気に入ってくれた点も大きい。子どもが一見子どもなりに本気というのがかわいい。父親として素晴らしいのも私にはツボ。
彼が子持ちとなって再会する以前からヒロインは彼をずっと好きなわけで、状況は後から発生しているのだが、良き父描写がヒロインには好ましいというのも良い。
「復讐は愛ゆえに」ー ヒロインの経済的に彼に依存していない姿とその台詞がよい。彼のヒロインに向かっていく過程はしっかり描かれてる。愛の回復はヒロインにはすぐに行くわけではなかったが、投げ捨てられた像の修復がんばる、という、もう壊れちゃったらダメか?、いや、それでもこれを直したい象徴的アイテムへのこだわりを通して、心のなかで涙していた彼を想像しじんと来た。
一旦破局して復活するストーリーは多いが、反省しての彼の行動にこうも紙幅を費しているものは私は初めて。
あと、女優がヒロインのHQ、誰と付き合おうが、マネージャーも彼女の私生活を大事にしてくれるのが、とてもかっこいい。
(単品で読んだがどれも面白かったので、パックで買えるのであれば滅茶苦茶お得だと思う。)
もっとみる▼