「愛の囚われ人」ーボサボサ髪の若者を好きになったヒロイン、彼の正体を知り自分とはダメになって当然ね、と。
彼、探したとかいいながら2年でゴシップ振り撒く。
しかも、罵り無く突然別離した後の再会なのに、初めから好意のかけらも無し。王子にし
ては浪費もある上に無責任。
秋元先生の手掛ける最初のHQとのことだが、原作を読まない私には、こんな子どもが次期国王夫妻になるモンテビアンコ国の国民が可哀想との思い。王子がルックスに少年ぽざがあるのは構わないのだが、内面は立場の自覚から来る分別が欲しかった。
「罠にかかったシンデレラ」ークリスマスシーズンにピッタリな素敵なシンデレラストーリー。彼のヒロインへ寄せる好感がとても良い。外の、街の、クリスマスシーズンの雪のちらつく風景と建物がなんだかロマンチック気分をそそる。私の好きな秋元先生の少し照れちゃう男子を、見に行って、「愛の囚われ人」のときと違って大人の男性が居て、選んで正解と思えた作品。
「月の砂漠の花嫁」ーひたすらロマンチックな見せ方をしてくるので、なんちゃってシークでも許せてしまう。ラストの数頁が最高。
「罠にかかったシンデレラ」と「月の砂漠の花嫁」とがファイブスター、「愛の囚われ人」が3つ星クラス。三作品集となると全部が最高評価はまず珍しい。
私にとり、星5個作品を2つも揃えているだけで。これは贅沢な作品集に思える。私はバラで読んだので。
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