この物語の中での一番お気に入りのシーンは、ドイステープ寺院の作画部分でした。ヒロインクララの言葉で「五感がよみがえるようだわ」というところに共感できる力を感じたのです。しかし、その前にあるエキゾティックな踊りという部分には ダンサー1人だけ
が美しく描かれはしても その後ろにはなにも無くてかなり残念でした。ヒーローザックは愛していたものを亡くしたが、立ち直るために その事実を記憶の底に封じて経営にいそしんできた背景には同情もあるが、クララを会社へ招き入れその辣腕ぶりも大いに発揮できていたのに 愛 の前に怖気づき 彼女を傷つけ保身に走るという姿には 学んでいない事の寂しさと憤りを感じて、冒頭にあった婚約者に挙式で逃げられるという顛末に そりゃそうだ と自業自得だと納得してしまった。と、ここまではなかなかそのストーリーを分かりやすく書いてあったのだが、その後エンディングまでは戦闘機並み。彼の改心は分かっても、それのどこを彼女が理解してプロポーズを受けたのか、説明文を呼んでいるとかなりの割愛部分があると分かって驚く。避妊に失敗していたのではないの?と思わせるコマも存在し、気落ちした。
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