物語を読み進めていると、私はサリー目線であることに気が付いた。そもそも、14歳という少年が8歳の少女にあれこれと手を差し伸べている事は 特別でないはずはない。自分の居場所を求めてサリーを慕うヒーローマシュー。そのまま成長していたならば問題な
かったろうけれど、ヒロインカーラが彼に恋し、迫ったせいでマシューは居場所を失ってしまったような展開。しかし、傷ついたカーラには彼の想いを汲む余裕など有る訳も無し。彼は完全に根無し草となってしまった。ああ恋って無情です。特に、マシューがダメ男と分かっても大好きというカーラの気持ちがとても伝わってくるし、なによりマシューが父親を責めるシーンでは、彼は敬語で話しているので父親との確執が根深い事が読み取れるから 尚更切ない。けれど終盤、サリーに尻を叩かれたと笑うマシューに 子供の頃の純粋さは残っている様が読み取れて2人の未来に安堵した。・・・でもね、HQなのだからサリー目線で読むのは残念至極・・・。
もっとみる▼