読むとホッと癒される作者さまの作品が好きで、購入しやすい時に少しずつ集めています。表紙の泉川さんのメガネ越しの視線に魅かれてこの作品を読んでみました。
売れっ子芸人を目指しているお笑い芸人 阿久津くんとエリートサラリーマン 泉川さんのお
話。
阿久津くんの愛のない初体験から始まる冒頭…。自尊心が傷ついたかの様に描かれているのですが、たぶんそれは彼の性癖を自覚した体験でもあったのかな…と思いました。ビル清掃のバイト先ですれ違うメガネ越しの冷たそうな美しい視線の持ち主 泉川さんに、1人勝手にSMちっくな妄想をしたりして、ズリネタにまでしてしまう阿久津くん。本当にちょっとしたきっかけで2人は知り合いになり、そこから芸人としての人生も動き出します。その描写が村上先生らしくて、クスっと笑ってしまって、(日本酒、本マグロ…ハーゲンダッツの組み合わせとか…)1番笑ってしまったのがやっぱり泉川さんの物言わぬ眼差し…なのに何か言ってる…。後半の大人な泉川さんも最高でした…。読み終わったら、はぁー面白かった…と伸びをする様な、読了感でした。+短編「クローゼット」財閥グループの息子で大学生 藤咲くんと同じ大学生 吉田くんのお話…。頭が良い…て藤咲くんみたいな頭の使い方をする人じゃ…と思いながら読みました。ネタバレ無しで読んだ方が良いかな、と思います。こちらも面白かったです。
もっとみる▼