政府が、経営者の伯父を有罪に出来なかったことの意趣返しを主軸にした物語。だが、清廉潔白を胸にヒーロー ジョンは経営に 一族の為に 献身を貫いてきたのに 伯父の納税に関して失念していたという状況に疑念が生じる。信頼 していたとはいえマネーロン
ダリングの疑惑を払拭した時点で 目を光らせておくべきであったことは 素人の私にも必要と分かる。その隙を利用してのロマンスストーリーを組み立てている。ジョンもヒロイン コンスタンスも「疑惑」を以って引き合わせ、お互いは清く正しい者としてのハピエンにもっていっている。こんな風に前置きしてしまうのには、優秀な人材とするコンスタンスがそれと思える行動が無い事で魅力に欠けるから。何かにつけて 疑問と 切り込んでいくべきところに出てくるのは BIA局員の二コラで、彼女の言いなりになっているところが歯がゆい。不正疑惑の黒幕は実は二コラが何かしらの使徒であるかのように見える。そう見せているなら、コンスタンスから二コラに対する切り返し的場面を作るべきだ。それでようやく 優秀なヒロイン像が出来上がるのではないか?と考えるから。面白い物語なのに 見せるべき強さを 別のところで発揮しているヒロインに困惑して 私は惹かれずロマンスを楽しめなかった。
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