単品で読み、「モンテカルロの愛人」は5、「プロポーズのゆくえ 1 ハートの秘密」は3、「眠れぬ夜はボスと」は5でレビューした。
モンテカルローは、暮らし始めてからの彼の気づきの過程が良い。ヒロインをただ喜ばそうとするところが、この彼の
純な部分の見せ所に感じる。彼がヒロインの価値観に沿った行動するのも心にグッとくる。
ハートのーは、サスペンス調で、彼の救世主ぶりが頼もしいはずなのに、ヒロインの恐ろしかった恋愛経験がヒロインのひと越えを難しくしてる。この話も、彼はヒロインのことが見えることで話が進行する。
眠れぬ夜はーは、ロマンチックな雪の夜、彼の貸してくれる胸が熱くなる。ロマンスを読む醍醐味を味わえる。
小林先生の描かれる男性の、すっきりした清潔感のある男性が、愛の自覚的な場面で実際守れる力も意思もあるところを出してくれる。
大人の絵が描ける先生なのでしらけることなく、読んでいてハーレクインコミック世界に入れる。
美しい男性が、パワー(腕力も?)も財力もある、というところが見てたっぷり楽しめる。
この3作品からでは、小林先生の真の画力はまだ十分伝わらないが、安定した語りと表現でお力は垣間見える。先生のクリアーな線が気品を表しているように感じられると思う。
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