鍋焼きうどんで 始まって、鍋焼きうどんで、終りました! 鍋焼きうどん、大好きなんですよ。もう それで 胃袋 がっつり掴まれました、笑。そして、作者さんが 大好きで、”上條先生のお嫁さん”が とても 気に入ったので、この作品も読んでみようと思
いました。美味しそうな料理が出てきます。お料理中心の食品とは ちょっと違って、一捻りされたところが良いです。薬味のお話が 出てくるのですが、この作品にも 色んなスパイス、薬味が入ってます。例えば、愛人なんて ちょっと 重い感じなのに、そのうち、それは スルスルっと 跡形もなく ちゃんとした恋で 置き返されます。ちょっと濃い味に作られた鍋焼きうどんに、ちょっと辛めの大根おろし辛めを 絡めながら食べるとおいしいなんて、ちょっと 彼女の恋愛模様のような気がしました。辛い愛人関係の恋にがんじがらめになっていた言ちゃんが、そのうち、平良くんと当たり前の恋に堕ちて。。。平良くん、頑張って、頑張って、彼女を救ってあげてって祈りながら 読みました。凍らせた色とりどりのご飯が溶けて、おいしい冷茶漬けになるのは、まるで 平良くんの凍った心が 溶けていくのを比喩しているように思われました。とにかく、料理は 胃を満たすだけではなく、心も満たすってわけですよね。胃袋を掴まれたのは、確かに 平良くんかもしれませんが、言ちゃんも、自分の作るお料理に救われましたよね。とにかく、おいしそうな料理とちょっと苦い恋愛が 一緒になった物語、変わっていて 面白かったです。ま、平良くんも 胃袋掴まれたってわけなんですけどね。
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