楽しくって苦しくって、人を好きになっているときの感情が溢れてる作品です。
相手が自分に振り返ってくれてない、それでも好きな人がそばにいるときの気持ちは、いい関係を壊すのがこわくて進められないし、制御できなくなる自分にはなりたくないから自分
を押し止めておく言葉をわざわざ口にして心の火消しに必死。すでに自分の気持ちは後戻りなんか無理だけど、相手の気持ちを確かめられない。
夫婦になってすれ違いの片想い感情を抱く二人。
彼は愛というものをよくわかってなかった。
それって、ヒロインが初恋の人がベンというのと少しも変わらない。
ベンはヒロインにはこれまで女性に対して抱いたことのない感情の芽生えを自覚して、ベンはそれを愛というのだと言葉に定義こそできなかったけれど、ヒロインは、彼も自分を愛してることがわかる。やっと、そこに達したのだな、という感じである。自覚まで紆余曲折あったのだから。
なくてはならない存在になれる。一番大切なことだと思う。出会えたのが素晴らしい。結婚という形が成ったのを見届けられて嬉しく思う。
いなかったらどうやって生きていったらわからない、こんなことを彼に思ってもらえる、最高なことだと思う。長年の片想いが実って良かったね、と思う。
そういう人に出逢いたいと、この作品で心底思った。
新婚初夜の、手を出せないベンの深夜の独白がすごく良かった。
それにしても、シークを持ってくる必要性をあまり感じなかった。シークが改宗とか言い出してるし!
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