夜明けの唄 第27話 迷霧を歩く羊

言葉になりません。
商業デビューなさったと風のウワサできいたのですが、そちらの名前で探しましたが見つからず、「あの方なら必ずいつか世にでるはず」と、
その日を待ち望んでおりました。そして、今日がその日でした・・。

なんでもない日で終わるはずだった今日が、
人生でなかなかない衝撃的な記念日になりました。

いやー、もう、もうね、今日、ほんとうによかった。
なんとなく「そういえば最近のBLランキングどうなってるのかなぁ～」と、
久々にぷらっとランキング見てみて、この作品がたまたま目に入って、
ほんとうに、よかった！！！

ためし読みをすすめていくうちに
「あれ？このエモさ、ストーリーの重厚さ、デッサンのしっかりさは、・・もしや・・？」と・・・
（おばあさまのしっかりした横顔で気がつきました。）

胸が、胸がいっぱいで言葉になりません。
「これ・・あの方だ」と気がついてからは、なんだか衝撃でストーリーもよく頭にはいりませんでした。
ひたすら食い入るように画面を眺めていました。
そして、まぶしすぎて今度は2回目がなかなか読めないのです！
心にズシンと響きすぎて、次に読み返すには覚悟がいるというか、
気力や体力が必要な作品なのです！

最近よく見かけるエッチ主流で可愛いっぽい絵柄の、ライトにさらっと読める内容の無いカジュアルBLにも食傷気味になっていました。
描ける人は、エッチなしでもこんなに人の心を捉えることができるのです。
これぞ、まさに腐女子達皆が読みたいBLなのです！
「本物」とは、こういう作品のことを言うのです！！！！！

この作者様は、一体どんな読書遍歴や創作の歴史を幼いころから身につけてこられたのでしょう。
一体、何がどうなって、
こういうドラマティックでハートウォーミングな作品ができるのか。
よその作品とあまりにも違いすぎるのです。
格別派手に見せているわけではないのに、自然に何よりも目立ってしまうのです。
魔法のようです。
1000年に一人の、腐界の橋本環奈です。

同じジャンルの人はこの上なく幸運でしょうし、
同じジャンルで無い人でも、「この方の作品なら買う」という人は沢山います。
我々の宝だと思います。
この先、もっとすごいところまで行く方だと思っています。
作者様に幸あれ。

（あまりにも衝撃的すぎて初めてレビューを書きました。自分が止まらないです。）