スポーツマン金太郎〔完全版〕 第二章【下】

金太郎との対立で桃太郎が巨人退団!?ライバルストーリーは新展開へ!｢別冊少年サンデー｣に掲載された読みきり『金塊強盗事件の巻』を収録!!あらすじ金太郎と桃太郎の投打にわたる全力プレーは、ついに巨人を日本一へ導いた。シーズンオフになっても人気者の金･桃コンビはテレビ出演で大忙し。そんな中、ファンを装って二人に近づいてきた記者の卑怯な罠にかかり、桃太郎のトレード話がでっち上げられてしまう!翌日の巨人合宿所は報道、球団関係者が詰めかけ大混乱になるが、源記者の助けで事態はなんとか収まるのだった。しかし、この頃桃太郎の心の中では、親友の金太郎と実力で勝負して勝ちたい。という｢おとぎ村｣を出たときの決意が再燃しはじめていた……。桃太郎は本当に大好きな巨人を退団してしまうのか!?本編に加え、早朝練習をかかさない金ちゃん、桃ちゃんが珍事件に遭遇!?読みきり『金塊強盗事件の巻』を収録!!解説寺田ヒロオという漫画家は何者だろう。『まんが道』に登場するトキワ荘の頼れる兄貴｢テラさん｣。漫画界の流れに苦悩し自ら筆を折った孤高の存在。どちらも正解だが、答はもう一つある――。子ども達のことを第一に考え、その健筆を奮った人だ。マンガショップはその想いを蘇らせるべく本作『スポーツマン金太郎』を皮切りに、今ではもう読むことができないテラさんの作品を定期刊行していく。テラさんは藤子不二雄A、藤子･F･不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、鈴木伸一らと漫画界の発展に貢献した伝説の漫画家だが、往年のファンだけでなく『まんが道』のテラさんしか知らない方にも肩肘張らずに読んで頂きたい。テラさんの漫画は、今となっては貴重な誰もが楽しめる、つまり｢正しい漫画｣だからだ。『スポーツマン金太郎』は2009年に50周年を迎えた｢少年サンデー｣の創刊号から5年もの長きにわたり連載された野球漫画の金字塔だ。御伽噺のヒーロー、金太郎と桃太郎がそれぞれ巨人と西鉄に入団。持ち前の超人パワーで王、長嶋、金田といった実在選手達と夢の対決を繰り広げるのだ。また、スポ根とは一味違う健やかなタッチが支持され第一回講談社児童まんが賞も受賞している。今回の復刊は｢少年サンデー｣に連載された全239話と別冊に掲載された読み切り全12話を収録した初の完全版(全9巻)だ。まさに全集の第一弾に相応しい作品といえるだろう。―第二章―【下】初出と目次『スポーツマン金太郎』……P.3｢週刊少年サンデー｣(小学館)1961年47号～1962年20号読みきり『金塊強盗事件の巻』……P.287｢別冊少年サンデー｣(小学館)1961年春季号

9784775912997