命を懸けて誰かを守る行為の美しさ。 ヒロインに触れずにヒロインの幸福を最後まで願う心の気高さ。 互いにまずい相手を愛してしまった運命の皮肉。
人を救い出すためのヒロインの捨て身の行動力に圧倒される。
憎しみを生み出すものは、とどの
つまり、事実を意図的に歪め、自分の罪をなすりつけている者の不正行為。罪なき他人を陥れようとする悪人による悪事の存在。発端はただ個々の人間の非人道行為であり、民族の憎悪にレベルにまで拡がらせたのは、その悪人の隠蔽を成功させてしまっていたから。
さちみ先生は、ドレスなど貴族階級を、ディテイルで見事に描写して、流血や乱闘シーンを、誤魔化さずに迫力を持たせて、読み手は時代の空気を感じ取らされる。
原作を読んではいないが、この作品をさちみ先生で読めて良かったと思わずにはいられない。
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