この作品は悪い男を特集したアンソロジーに掲載され、当時からレビュー評価が非常に高く、満を持して単行本化されることになりました。つきのおまめ先生の作品はどれも購入してまいりましたが今作は特に私のツボ中のツボ。ほんとに尊くてヤバいです。拙い言葉
ではありますけれどもここにレビューさせていただきます。男子大学生「薫」が30代OL「奈々子」と同居することになり、薫が自分のことを性的な目で見ていることに怖気付くものの、薫の大きな瞳で可愛くおねだりされると、どんなことも逆らえないと感じてしまう奈々は…というお話。かなりエロエロなので電車など外で読むのはおすすめしません。自室で読んでジタバタするのがおすすめです。薫の愛がとっても重めなので、行為中とっても可愛がってくれます。女性がかけられて嬉しい言葉って「可愛い」「おいしい」「好き」だと言うことを若くして理解している薫。それを本心で言っているのがまた良いんです。ストーリーにしても、やっと手に入った女性に執着の限りをぶつける薫のあどけなさ幼さに、社会人の立場や家族の立場などを考える奈々子の理性が引きずられて、どこまでも堕ちていく様子が描かれていて、ドキドキします。特に禁忌では無いけれど、親戚の10歳以上も離れた男の子とくっついたら奈々子が責められる事になるだろうし、逃避行ものになるのか、絶縁になるのか、いったいどうなるのかというところ。ただしこのお話に現実世界を重ねてしまうと萌えが減ってしまうので、あまり考えすぎず薫の愛に没入してファンタジーとして読むのが適切なんでしょうね。だって薫の上目遣いの「…だめ?」で奈々子は魔法にかかってしまうんですもんね。
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