このレビューはネタバレを含みます▼
いくら異世界設定でもあまりにも物理無視しすぎた描写が多くて、読み続けるのを断念しました。10人近く載せられる屋根付きで座席まである木製荷台を、2頭の馬だけで引くのは不可能。なんらかの不思議な力が働いていたとしても、パニック状態で目隠しなしで荷役についていた馬を、2匹同時に沈静化させるのも不自然。天候が悪く十分に水分を含んでいたと思われる状態から着火して素材が燃えていたレベルなのに、前世で専門職だった主人公が、木製の吊橋の真ん中で馬車を止めて仁王立ちしてるのは、いよいよおかしい。背景などの動きのない絵はとても丁寧でキレイだけど、全てが静止画で動きを文字で補完するのは仕方ないとして、前世設定にそぐわない行動を主人公にさせる流れは疑問しかなかった。