登場人物が多彩でそれぞれの感情が渦巻いて、読み応えがあります。
表情を取ってしまえるって斬新な設定なのですが、トキに関しては自分の世代だとこどものおもちゃを思い出します。アレも幼少期の家族との問題が原因だったはず。余計にトキと境遇も重なり
ます。
ただの恋愛青春モノではなく、人の感情の豊かさや、それを表現することの怖さや美しさを描いてる印象。ヒトの心がヒトの心を幸せにも不幸にも出来るっていう当たり前を面白く見せてくれます。
喜怒哀楽って自然に溢れるもののはずなのに実は簡単じゃなくて、自分も10代のトラウマで笑顔とか今もぎこちないままなので、トキの母親みたいな人は羨ましさもありつつ少し怖いなとか、登場人物それぞれに色々思うことがありました。
修平が自分の表情を取り戻して、トキも他人を信じて、自分自身に向き合えるといいな!
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