闇から光の中へ出られて本当に良かった。
日本だと尊×殺人、通常より罪が重い。どんな背景があっても。
別れた二人は、離れている間苦しんだ、
色々あっても、終わりよければ良し、で、幸せそうな二人は周りに幸せを振り撒いてめでたし
めでたし。絵が可愛いので、騎士は騎士でも頼もしくも心優しい騎士。悩む彼を力づけ包み込む女城主ヒロイン。二人ともいい感じの温かいムード。これでは傍らにいた誰もが二人の仲に気づくことと思う。
敵か味方か、互いに判らない時に、信用できる人が近くにいてよかった。という感じだ。
それにしても、ニコラス・タルボット卿とキャトリン嬢の関係は、この話からは謎というか、他の説明の機会に譲ってるようで、ここでは「何かある!」留まり。意図は判るがこの作品、単独で読む場合は見えにくいので少し二人のシーンは手の届かない部分の痒みが残ったかのよう。
この作品の前に、親に逆らえない(少し逆らうと流血と深刻な暴力事件)親子間系をシシリアン・マフィア物で読んだだけに、HQに度々登場の、とんでもない鬼の親のもとに生まれた子の苦労というものが忍ばれる、考えようによっては今も昔も普遍の家族の問題を考えさせられる。
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