春樹が長年抱えてきた秘密、それは”冬眠をする一族”の末裔であること。
ほんの数か月眠るだけ――それでも「自分の存在は簡単に忘れられてしまうもの」という経験を、幼少期から何度も繰り返してきた春樹は、大邦への想いが確かなものになるにつれて距離を取ろうとしてしまう…。
一方、春樹とすれ違っていることに気付いた大邦は、気持ちを伝える覚悟を決めて――!?
舞台は夏休み、花火大会を経て、文化祭の秋へ。
冬眠へのタイムリミットが迫る中、それぞれに静かな恋の嵐が吹き荒れる…!
男子高校生の淡く切ない初恋ストーリー、万感の春を迎える最終巻!