【本作品は同人誌となります】
【死刑宣告された賢女が嫌われ王子に溺愛されて、幸せになるまでの物語】
前編・中編に続くシリーズ完結編。(前・中編を読了後にお読みください)
無事に地下牢から出る事になったアリエナ。
しかし自由の身になる事はなく、
『酷薄公シメオン』に貸し出された愛人として王城で暮らす事になる。
傭兵アダンの仲間に守られた城は気の休まる場所にはならず、
シメオンの部屋で過ごすひと時だけがアリエナにとって安らぎの時間だった。
しかし均衡は唐突に崩れる。
シメオン急病の報せを受けて王子の部屋を訪れたアリエナが見たものは、
正気を失い錯乱するシメオンの姿だった。
必死に彼をなだめるアリエナを組み伏せ、慣らすこともなく挿入する。
狂気にとらわれたシメオンに抱かれながら、
アリエナは賢女である祖母の教えを思い出していた。
シメオンは、人の心を壊すほど強力な媚薬を飲まされたのだ。
相手が息絶えるまで抱くのをやめぬほど、
強く恐ろしい媚薬という名の毒薬を。
媚薬による幻覚と幻聴、そして底なしの欲望に
駆り立てられれアリエナを抱き続けるシメオン。
絶え間ない快楽に飲まれながらも、
どうにかシメオンを助けようとするアリエナ。
そのころ城の外では、善良王と酷薄公への怒りと不満を
募らせた人々がその治世に終止符を打つべく、
雪に閉ざされた静かな王城に侵入しようとしていた
本作品は同タイトルの合冊版と内容が重複しております。
■総ページ数:34ページ