アカネは、結婚して11年が経った今も、夫・コウタを愛していた。
けれど、夫は仕事に追われ、家ではゲームばかり。話しかけても生返事で、家事も育児もまるで他人事。同じ屋根の下にいるのに、アカネの心はどんどん孤独に沈んでいった。
同僚に相談すると、みんな口をそろえて「もう夫に愛情は求めていない」と言う。 家族として割り切っている人もいれば、マッチングアプリで“婚外彼氏“を見つけた人もいた。
「自分も、そうするべきなのだろうか」
そう思いながらも、アカネはどうしても諦めきれなかった。
――いつかまた、あの頃のように愛し合える日が来るのではないか、と。
ところがある日、同僚から送られてきたスクリーンショットに映っていたのは、マッチングアプリに登録された夫・コウタの姿だった。
夫の裏切りを知った今、アカネの選ぶ選択とは…!