【本作品は同人誌となります】
あらすじ
私の名前はラナ・トゥーリス。
身分は貴族だ……なんて言うと煌びやかな世界を想像するけれど
地方も地方、田舎を領地とし、のどかな日々を送る貴族なわけで
別に社交界にも参加しておらず、ましてやお妃様候補への参加など無縁だった。
そんな自分の家に第二王子のアゼル様がやってくるだなんて
夢にも思わなかったけれど、どうやら静養地として自然豊かな、
また王都から離れたここが選ばれたらしい。
訳アリそうな王子は最初こそ心を開いてくれなったが
長い時間を過ごすうちに打ち解けて、王都に帰ったあとも
定期的に顔を出してくれたりと恐れ多くも幼馴染のような関係だ。
ーー時は流れ、彼の家族が事故で全員亡くなったという知らせを耳にする。
心配になり、彼に会いに行くがそこで彼から
どうか妻として自分の支えになって欲しいと求婚をされる。
自分の心に素直になって結婚を決意する。
その後は慣れない社交界、王妃としての立場に苦労しながらも
むしろ自分の方が支えられているくらい献身的なフォローもあって
幸せに、愛に溢れながら仲睦まじく過ごしていた。
……しかし、ある事件が起きる。
浮気だ一夜の関係だ、そんなことには本当に興味が無かったのに
偶然すれ違った男性に異常に欲望が掻き立てられ
こちらから誘って関係を持ってしまう。
どういう判断が下るにしても王妃でいるのは相応しくはない。
というか処刑になる前に、自分から追放された方が絶対良い。
だけど悪女になったので離縁をして欲しいと
お願いしたところ予想外の言葉が返ってくる。
「何故離縁しなければならない?悪女だろうとラナを手放す気はない」
渦巻く計略、悲劇の王の真相、深いを越した狂気的な愛。
ラナの知らない真実とは……ーー
■総ページ数:35ページ