人々がそれぞれ“アロマ”と呼ばれる香りの個性を持ち、感情や本能まで左右される世界。
そんな世界で、俺・真田治は生まれつきの「ノンアロマ」として生まれた。
自分の香りも持たず、他人の香りもわからない。
苦労もあるけど、これはこれで使いようがあると、自分に言い聞かせて生きてきた。
そんな俺が街で出会ったのが、“オーバーフロー”で周囲を酔わせる男・鶴谷正宗。
オーバーフローを治すカギは“体液接種”。
周りの人間が次々と彼の香りに酔わされていく中、香りの効かない俺は
やむを得ず応急処置としてキスをした。…それだけのはずだったのに。
――そのキスは、どんな香りよりも俺を酔わせる。
フェロモンをまとう上品肉食攻め × フィジカル強めな特異体質受け
甘くてちょっと大人な、アロマティック・フェロモン・ラブ、開幕!