「男女性」とは異なる「Dom(支配する者)」と「Sub(支配される者)」という「第二性」が存在する世界。氷瀬清理は、上司からも部下からも慕われる一方で、自身の「Dom」という第二性を隠して生きていた。学生時代の苦い思い出と前職場でのトラウマから、精神安定剤を服用しながら生活する日々。
ある夜、清理は公園で圓山結矢と出会う。彼も周囲に「Sub」であることを隠して生活しており、お互いの悩みを打ち明けたことで心が通じ合う2人。そんな中、結矢の愛犬・サブローが暴れ出す。結矢はサブローに「Kneel(おすわり)」と指示すると、なぜか清理にもそのコマンドが効いてしまうのだった。