【本作品は同人誌となります】
劇団の看板女優だった沙月は
夫の航を亡くしたことで舞台を降り
一人静かな生活を送っていた。
そんな彼女の元を訪ねてきたのは後輩俳優の蒼空。
「俺を航さんのかわりにしてください」
彼は舞台への復帰を促し、秘めた想いを打ち明ける。
「気持ちは嬉しいけど、駄目だよ。きっと、君を傷つける」
「かわりは難しいですか…なら、航さんになってみせます」
隙のない演技で航を再現する蒼空に
沙月の心は徐々に囚われていき
「必死に忘れようとしたのに…求めてる」
夫の幻影に囚われた未亡人と
その影を超えたいと願う青年。
二人の想いが交わる舞台の幕が上がろうとしていた。
■総ページ数:111ページ
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