誰もがその美しさを褒め称える娘・フェリシアだったが、その出自は森に捨てられていた孤児であり、とある強欲な家族に拾われこき使われている上に、その家の醜い息子の嫁として日々、みじめでむごい暮らしを強いられるという境遇に甘んじていた。そんな彼女のせめてもの楽しみは森の中で歌うこと…そうしていると、かつて我が子を死産で亡くしてしまったこの上ない悲しみも癒えてくるのだ。そんなある日、市場に物売りに行ったフェリシアは自分の歌声が実は聴く者の心に大きく響くことに気づき、そこから彼女の人生はあまりにも大きく激しく変遷して