名家の御曹司・加賀良惣介(かがらそうすけ) は、人々が羨むすべてを手に生まれたが、その性格は傲慢でねじくれていた。
ある雪の日、親の言いつけで退屈な外出をしていた惣介は、道端に転がる死にかけの少女と出会う。
浮浪者に攫われそうになっていた少女を気まぐれに助けた惣介だったが、救われた少女は感謝も恐怖も見せず、ただ無表情なままだった。
「こいつを泣かせたら、どんな顔をするだろう」
歪んだ好奇心に駆られた惣介は、少女を家に連れ帰り自らの元で教育し始める。
いつしか少女は巷で噂になるほどの優秀な傍付きに成長しー
これは傲慢な主人と表情を失った孤児の、歪な主従関係から始まる浪漫ストーリー。