「援助の代わりに君は俺の子を産む。これはそんな政略結婚だ」
公爵様、愛の無い結婚と言っていたのに何故優しく抱いてくれるの──?
恋愛結婚を夢見る伯爵令嬢・ララ。
しかし家が破綻寸前と知り、家のための政略結婚を申し出る。
そして迎えた顔合わせの日──現れたのは、幼い頃から密かに想い続けたアルフレッド。
だが彼は、社交界で“女嫌い”と噂される冷徹な公爵へと変わり果てていた。
「もう一度言う。君は俺の子を産むだけでいい」
初夜、氷の瞳で告げられ、冷たく押し倒されるララ。
愛のないはずの行為なのに、彼の指先が触れるたび、甘く痺れ、溶け落ちそうになる。
唇が首筋をなぞり、胸を這い、もっと奥へ──
冷たさと優しさが入り混じった手つきに、心も身体も溺れていく……