「俺はお前が嫌いだ。俺がお前を愛することはない」
――そう言ったのは、あなたなのだから。
王家に次ぐ権勢を誇る公爵家の娘アイリスは国の秩序を保つため、王妃となることを定められていた。次期国王となる第一王子ライアスは前王の遺児で幼馴染でもある。愛はなくとも王妃として支えるつもりでいたが、第二王子ヴァルドルが隣国バルマデーラ王国の王女に求婚したことで運命の歯車は動き出す。
王女と過ちを犯したライアスに代わって国王に即位したヴァルドルと結婚することになったアイリス。望まぬ王位と妻を娶った彼から初夜に言い渡されたのは拒絶の言葉だった。
愛されることはないと諦めつつも、いつもは冷徹なヴァルドルが時折見せる熱い眼差しと不器用な優しさに戸惑い、翻弄されていく――。
"選ばれない"から始まる、すれ違い王宮策略ラブストーリー。