昔の恋人同士。嫌いで別れた訳じゃない、あのとき望んでいた台詞を今言おう。あのときどうすれば良かったか。決定的なことはできなかった当時と今は違う。そこはもう、取り戻すしかないでしょう。
やるべき事をやって一区切りついて、自分が育った町に
帰った女が、武骨で器用ではない昔の男に再会。
話は予想を裏切らず進むも、この種のロマンスに欠かせない役どころの敵役が、笑えるくらいに見事に狂言回し的に役目果たして、ある意味話の流れを全く外さずに動いてくれる。
そして、なんだか、初心忘るるべからず、みたいな彼のプロポーズに至るまで。
そのプロポーズ、小道具が彼ならでは、なのだが、ヒロインにしても、彼のことを昔のまま今も好きだということをまざまざと表して、微笑ましい受諾シーン。
レストランシーンは登場人物の戸惑いと緊張が描けていて、私は子どもサイドに立って、とても共鳴する気持ちになった。
また、友達の家と比べて自分にもそういうのを望んでしまう切ない気持ちも、よく伝わって来た。
ヒロインには恋敵の仕業に屈しない強さがあるのも魅力。
窓の下の逢瀬や愛の告白はロマンチックだなと改めて思った。
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