最近読んでたHQのヒロインの姿がお子ちゃま過ぎて....私的には欧米の原作をそのまま作画すると日本では受けないこと、いくらかの「かわいい」は原作コアを伝えるためには致し方ないかと思っていたけれど、ちょっと食傷気味のところ今作に出会った。ヒロ
イン・ヒーローともにある意味ドライで気持ちがいい、脇キャラも魅力的に描かれていて、物語がロジックに運ばれるのでとても読みごたえがあった。またHQには可愛らしいSecret Babyお話しは数多あるけれど、今回のBaby(?)最年長組だと思う。親に虐げられたされてきたヒーローにとってBabyが大人の入り口にいるこの時が最良の出会いだったかもしれない。Babyにとっても母性から父性を必要としていた時の邂逅はSecretではなくLuckyなんだと思う。二人を引き裂いたヒロイン父はすでに亡くなっていたが、このBabyを受け入れる過程もヒロインが語っており、Babyはヒロイン父の愛情にも恵まれ幸せに育っていたことがイメージされる。エンディングにはヒーローがヒロイン父をリスペクトする贈り物が用意されカタルシスを十分感じさせてもらい、16年は確かに長いがワインが熟成されるようにこの家族も熟成された必然的結果のHappyEndだったと感じれた良い作品でした。
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