スムーズに進展していくように見えた2人だが、元々の「メリック」という会社への先入観が原因で、確固たる関係の構築には至れずにいた。そこへ横やりを入れてくる者が2人いて関係は拗れた。しかし、この物語には不足部分が目に付く。ヒロインサラの父親は大
手に押されて会社を畳むしかなかったが、この業種に興味を持っていた娘のために残そうと頑張ってしまったのではないかと思われる。この「愛情」を描き切れていないところに この物語の本質が失われてしまったのではないかと考える。もちろん、彼女が頑張っているし、父の親友にも支えてもらっているが、それだけでは 核心をそらしているように感じる。ヒーローアレックスが彼女の父親の事を知っていたし、仕事に私情を持ち込むことにイラついてもいた。なのにそこらへんの諸事情がスルーされている。2人の関係の進展はスローテンポなのだが、その間にも事象が抜けているのか、会話が成立していない部分がある。いつの話をしているのか?と疑問が残る。嵐がきっかけの関係のはじまりだったがそれだけの事に見えてしまった。
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