出逢いの妙があるはずでそれこそが3人の始まりなのだが、偶然の作られ方や三人其れ其れの環境設定に何となく強引さとドラマ用に盛り立てあげられた印象は残った。
音の出ない漫画で音楽を表現することに興味があって来た。聴いてる側の反応メインに描かれ
、それも見せ方だなと思うものの、彼らの音楽に対する直接の雰囲気はあまり良く感じ取れなかった。
ユマの有名人ぶりと、実はクラブとかは学校には秘密というのが結びつかない。一方、栞の当初の謎っぷりに比較して次第に分かってくる家庭環境は、別の意味でギャップ。三人の化学反応は今後続きをいつか描きたい作り手の想いもあるのか、これからもっと、という期待感でストップ。実はいろいろ進んだようでいながら、解決したとは言い切れないいろいろが、読後もどかしい。
しかし、それぞれ自分の「壁」に苦しみながら、夢や勢いでなんとか進む姿は、今を生きてる若者という感じがして、めげずに道を求めている彼らの未来の成功を応援せずにはいられない。それくらい、自分達の音楽表現にこだわり、自分達の発信スタイルを探し、この組み合わせ(3人の)で行こうとする結束力、そこはとても良かった。
主人公のトレーニング自体は理解するが、彼女の取組の動機?、継続するだけの意思(意地)の強さについて、もっと何か欲しかった。
168頁+おまけ4コマ漫画3頁。
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