ナイト家のスキャンダル Ⅱ 半年だけの花嫁

何かの投稿で(つまり多分実話)配偶者の死後、悲嘆にくれている真っ只中に関係を持ってしまった、というのを読んだことがある。それを引きずっての打ち明け話的な？
寂しさ、苦しみ、後悔、いろいろあるんだとは思う。そして、人間は慰めているうちに、という心境に至ることはあるらしいと、その時理解した。

ただし、私にはそれがロッククライミングというのが引っ掛かる。スポーツ少女にも見えないし、いくら親友の誘いでも、どれだけアクティブな人間でも、訓練はおろか経験さえろくに積んでないで、そこでそれ？ そんな俄かロッククライマーで危険な実践する？ 無謀を通り越してる。仲間達の前での勇者ぶりをアピールする様な子どもでもない年齢だ。

恋人だろうが親友だろうが、引き留めることの方が多い大変なチャレンジだと思う。MI:Ⅱじゃないのだから。

百歩譲っても、横領犯の後日談も物凄くご都合主義で、実質二人の恋愛物語。冒険と盗難との組み合わせでキテレツ狙いなのか？

それはそうと、執事みたいな秘書？みたいのが男性だけれど、接してる時間数気になる。
ほんとはお互い好きだったけれど、余りにも身近な人の死が、そして二人には「行かなきゃよかった 」「行かせなきゃよかった」的な、その原因が妨げていた。遠ざかるしかなかった。
なんだ、持ち逃げ犯はキュービットだったじゃない、おまけに手つかずでお金も取り戻せそうだし、良かったね、という話。

心情は、どちらの方のも共に理解できた。
勝手な動きに見えるけれど、私には、そこまで唐突な「契約婚」とは思えなかった。
彼からの解除申し入れの言葉には胸を打たれた。

修復師と再生事業のプロ、選ぶ職業も似て、家に対するこだわりも共通して、似た者夫婦になるかと思う。
亡くなった人間の最後の言葉をああいう形でストーリーを縛るのは、無理感もあるが、その一方で、罪悪感を相殺させているピースなため、こういう二人の結び付き、出会いの時に感じたヒロインの感情を読後感に読み手にしこらせず良かったかとは思う。

楔となった部分もあり、鎹となった部分でもあり、こんなひとことの罪深さ。受け取り方使い方なんだと思った。

サプライズ結婚の強行の中のシーン、不自然なはずなのに、なかなかキレイに収まっていた。
ロッククライミングの事故後シーン、もう少し、という気がした。

ヒロインの親友でヒーローの恋人の死から始まった二人の苦悩。
切なくて辛いすれ違い。
ヒロインを傷つけて逃げてたヒーローは酷い。
ヒロインも悲しんでばかりな印象。
でもハーレクインらしく感動的にまとめられてる。
最後に自分の過ちに気づき、別れを切り出し、
自分の気持ちを告白したヒーローにキュンとくる。

親友が自分を助けるためザイルを切り登山でなくなってしまう。恋人のヒーローに罵倒され失った心を埋めるように一夜を共にし別れるが…
なんともこの急すぎる展開があまり好きではなかったです。ヒロインは愛らしく可愛いのですがヒーローが勝手なイメージが強かったです。
結果ハッピーエンドで良かったのですが…

また読者にいい風に解釈してもらいたいストーリーかな HQにはよくあるある ヒロインはヒーローの恋人の親友 2人はお互い同じ大事な人を亡くし慰め？でか関係を持つ ヒロインはヒーローに密かに恋心を持っていたから ヒーローはことの後に失敗した！と反省したらしいが 2人ともそうなる前に踏みとどまれなかったのかな。しかも、一晩中て… 時を経て お互い惹かれ合うのは良しとしても ヒロイン 結婚相手の決め方自体が考えたほうがよかったのでないか 相手の性格以前に ヒロインの結婚相手の決め方に元から問題あるのだから 人のこと言えないよね。主役2人のために強引にストーリーを進めるHQらしい話でしたが 絵が一番気になった 下唇？が やたらぷっくりしていて 下顎が出ているみたいに見えて気になって仕方なかった。