ツライ。ツラくて美しくて儚くて苦しい。それでも彼らが、彼ら2人が一瞬でも一緒に人生の輝きを手に入れられたことが良かったと思う。あまりに短くて、外野から見たら逃避行としか呼べないような旅であったとしても、彼らにはまさしく生きている時間だった。私には何度も読める作品ではない。けれどこれを読んだことをずっと忘れないだろう。映画のようだ。このまま映画になる。アメリカ映画だと結末を明るく変えてしまいそう。フランスとかもっと暗めの作風のヨーロッパとかだとそのまま作ってくれそう。2人の儚い生が美しい作品だった。