薬物の密輸、そして複数の殺人未遂と、メインキャラの堂々たる背中の彫り物も。いえ、彫り物は西洋は扱われ方がそれなり違うでしょうが、ただ、海外留学者の話によれば、それでも、中流以上でタトゥーはやはり容認されないのだそう。
こんな具合に犯罪とか
復讐とか物騒な話てんこもり。その影は最後まで見え隠れします。
一体これでもハーレクインなんでしょうか。
秘密を抱えてるみたいな彼は、ヒロインの想像を越えたところで何かをしてるのですが、それって悪いことまさかしてないよね、との密かな心配がヒロインにつきまとうのです。引っ掛かるものはあるけれど、ヒロインの決心が素敵。彼の翼になろうと、キッパリ。
ヒロインは、彼のことが好きになってしまって。。。
ヒロインの決意に、逞しさと愛の力を見て、勇気付けられました。
正体が判らない時からその人自身を好きになって、話してくれないことはあるけれど、それで犯罪に手を染めもしも警察沙汰になったら、という心配も乗り越えている感じです。腰が座ってるなと驚きもあります。
体を張って愛を貫くのか、というそんなとき、毒殺未遂事件が!
よくもまあ事件が起きるストーリー、それでも、緊張よりも二人の日常のほうがたっぷり描かれます。
二巻構成でストーリーの流れから一巻目だけでは止まれないため、セットで買う方がいいが、普段HQは、詰め込みだの、はしょり風だので、まとめかたに苦労してると思う分、こちらの贅沢なコマ遣いが目につきます。その空間を活かしきって二人のシーンの雰囲気や、大空と飛行機の飛ぶシーンのスケールの出ている絵は大変良いのですが、一方、せせこましくまとめさせられている、一巻物の他の作品がかわいそうに思えてきました。
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