他の方もおっしゃってますが、本当猫さんのセリフがセロ弾きのゴーシュからだったのが、堪らなくなりました。やっぱ宮沢賢治いいなぁ、と。叙情SFには少しばかり苦手意識があります。SFの機械的な作りの上に叙情的過ぎるものがくると萎えてしまう。人を動
かすのは感情であるのに、そこを見ぬふりするまあ自分が悪いんですけども笑。いっそコメディーに茶化してほしい、そんな思いもあります叙情SFですが、宮沢賢治で全てチャラ!そうなんですよ。やっぱARUKU先生は凄いなぁと思いました。ARUKU先生ご自身でも分かってたんじゃないかと思う。1巻で取り扱う題材にしては、漫画で取り扱うにしては、やっぱどうにも目に付いてしまう部分がある。それを如何に覆うか。恋愛話で押しきるのもアリだし、コメディーで茶化するのもアリ。何か熱いセリフでもいける。そんな中、宮沢賢治かぁ。脱帽です。強烈なスパイスを使いこなす凄腕の料理人だなぁと思いました。魂は自由だ、というモノローグと内モンゴルの空の景色になんだか泣いてしまいました。
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