10話迄読みました。
代役専門の俳優が、2・3話毎にある芝居の代役を果たしながら、誰かからお宝を盗む話。
芝居の概要・ハイライトシーンあります。
1章は新解釈「ハムレット」。
ハムレットの演出家は大馬鹿者です。主役が稽古に出ないの許すわ、
主役の役作りを一晩ですると言う代役に、生意気だ・コテンパにしごいてやるだの思います。
…主役落ちを何とかするのは、本来きさまの仕事だろうが!!
一晩では無理だと思うなら、演出とか台詞とか貴様がどうにかせねばならん所だ!!他人の責任にすり替えるな!!
読みながらイラっと来ました。
しかし場面一転ハムレットの第一声に、虚を突かれました。演出家は愚かだが、台詞は人間の真髄をついている…。
以下、
第2章「どん底」は役作りの為どん底の仕事についた筈が、そこから抜けられなくなった俳優の話。
3章「人形の家」…
読むうちに愚行の数々が、自分は正しい・自分の能力は凄いんだと言う傲慢に裏付けされている気がしましたが、人が違えば違う見方になりそうです。
名作・文学の気分の時、脳内観劇のつもりで是非。
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