面白かったです。さすが榎田尤利先生。これはかなりおすすめです。
主人公乙矢の過去は予想外に辛くて胸が痛くなりましたが、前向きで思い悩まない仁のキャラクターのせいかあまり重くなり過ぎず、ご主人様と執事が少しずつ近づいていく過程を楽しみながら
読むことができました。
不安定な子どものような乙矢を放っておけない心根の優しさと滅多なことでは動じない大らかさ、逞しさを持った仁が、乙矢の前に現れてくれて本当に良かった。途中からは乙矢を頼むよ!という気持ちで読んでました。
仕事のトラブルを絡めながら2人の関係を描き、読後は自然と笑顔になってしまうようなほっこりとした幸福感。本当に構成が上手くてキャラが魅力的です。読んで損はない面白くて素敵な物語でした。
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