自分に価値があると全く思えない主人公と奥手で優しすぎる成瀬の気持ちがゆっくり丁寧に描かれていて切ないやらもどかしいやらちょっぴりイライラするやら…
主人公目線で描かれていますが、成瀬さんの表情や態度が細かく描写されているので気持ちが読めて、
頑なな主人公にあーっじれったいと思いつつそうならざるを得ない身の上であるのも理解出来て泣けてしまいます。
ちらりと出て来る夜の店のオーナーとか、古書店の先輩とか、一癖あるけど実は優しい、という脇の人達が良い味出してました。
結ばれてからの成瀬目線の甘々な章が最後にありますが、自分を卑下して頑なだった主人公が溶けたらこんなに柔らかく甘々になるんだーと、主人公の幸せにホッとします。
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