(小説)
作者さんの作品は薔薇シリーズしか読んだことがないですが、あちらのドシリアス&重厚な長編に比べると、本作は若干コメディ色があり軽い読み応えです。
(とはいっても、ストーリー構成もしっかりしていて他作者さんの作品に比べたら読み応え
のある内容)
面白かったです!
BLというより、ミステリー作品な構成。
主人公たちの恋愛の話も絡みもしっかりあるけど、話の主体はミステリー事件を中心にすすんでいきます。
普通のミステリーに恋愛の話も混じってて、それが男女の恋愛ではなく男同士の恋愛ってとこでしょうか。
ですからBLとして読むと、恋愛の話・まとまりは軽め。
1冊1事件なので別々でも読めますが、気になる主人公たちの恋仲については内容が続いてますので、読むなら順番がオススメ。
気になる方は試しで1冊読み、こういうストーリーが好きだったら続きを読んだら良いです。
タイトルのミステリー作家は、眠る劣情の脇役だそう(あとがき情報)。
我が道を行く奇人で黙っていれば良い男なのに、その我がままっぷりで主人公を振り回してます(笑)
この人が可笑しいので、全体的にコミカルテイストな感じ(笑)。
主人公は真面目なゲイで、この2人のテンポが楽しかった。
2冊目の見解で美人な内野がちょこっと登場してますが、お相手は出てきませんでした(たぶん眠る劣情の主人公)。
奇人作家が楽しかったので、元作品の眠る劣情もいつか読んでみたい。
ミステリーとして読むには若干軽い気もする。
(田舎医者が死亡推定時刻や死因を言うけど、あれって普通の医者にはない技術で推測しかできないはず、とか真剣に読むとツッコミどころがなきにしもあらず)
えろ描写もあっさりではないので、ミステリー小説好きなBL読む方にオススメします。
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