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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場

    遠間千早/仁神ユキタカ

    恋愛・推理の2要素が高レベルで融合してる
    2026年4月17日
    小説ではなかなか見ない評価の高さにつられて読んでみましたら、思った以上に面白かったです。まず主人公のレイナルドの為人から何から…やる事なす事どう転んでも面白い事にしかならなくて笑いしか出てこなくて楽しかったです。鈍感というか、転生者なので知らないだけという失敗もあるけど、多分そもそもの性格が鈍臭いのかな?大体のことが、レイナルドの思惑から大分外れた結果になるので可笑しかったです。

    そんなレイナルドが、明るく楽しく悪役令息を脱却しバッドエンドを回避する…よくある異世界転生ものだと思っていました。実際、わちゃわちゃしながらグウェンドルフとのラブストーリーだけでも及第点だったと思います。だけど、さすがなのは悪役令息にまつわる事件で、これがしっかり練り込まれていて予想より複雑で入り組んでいて、推理ものとしてもかなり優秀だったと思います。

    伏線に関しては数も種類も豊富で、伏線と分かるもの分からないもの・伏線としての重要度が高いもの低いもの・恋愛系と推理系、またはその両方に関係する伏線など、多種多様で「あの時の…」と思うことが何度もありました。恋愛と推理の相乗効果で満点の面白さでした。

    特に私は「不可逆的(修復不可能)設定」が面白くて斬新だなと思いました。今まで読んできたゲームの世界に転生するものは、「主人公が設定なり展開なりを熟知した上でバッドエンドを回避する」可逆的(修復可能)パターンでした。

    それが今回は「主人公なのに、そういうゲームがある事と噂程度に薄っすら結末を知っているが、ほぼ何も知らない」状態でストーリーが進むので、方向修正できてるのか、トラブル回避できてるのか全く分からない…不可逆的(修復不可能)な設定を背負わされ奮闘する点に面白さがあったと思います。
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  • 星空を見つめたそのあとで

    季田ビスコ

    満天の星空を見るような気持ちで見守りたい
    ネタバレ
    2026年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読みました。久しぶりに星5つじゃ全然足りないと思うほど素晴らしい作品でした。

    満天の星空をゆったりした気持ちで眺める空気感そのままに、二人の距離の縮め方も自然でゆっくりと、まるで川の流れが行き着く先を知っているかのようでした。

    流れ星に願いごとをするお話は、切なくも温かく…願うこと自体を諦めていた過去に別れを告げ、前向きな願いをするというのが新しい習慣になる素敵なシーンでした。

    同棲から結婚と、基本、本人達の勇気や努力もありつつ、やはり周りの人達が温かく見守る目は何よりありがたく、二人にとっては不可欠なものだったのではないかなと思いました。

    ラストは、過去は過去として受け入れ、新しいスタートをきるような心が温かくなる素敵なカットでした。3巻通して悪意ある人や嫌な人物が全くいないので、終始安心して穏やかな気持ちで読めました。
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  • 巻き添えで異世界召喚されたおれは、最強騎士団に拾われる

    しもくら/滝こざかな

    謎多き設定やストーリーの主幹はいいと思う
    2026年4月12日
    1巻まで読みました。召喚神子は黒髪・黒瞳と決まっているはずなのに、鷹人は(日本人だけど何故か)白髪・黒瞳で、片方しか合致しておらず、いかにも秘密がありそうで面白そうと思いました。

    今現在4巻まで出てますし、ストーリーの主幹はいいと思うのに、いたすまでの流れが強引というか不自然な気がしてしまいました。この流れがもう少し滑らかで心情とリンクしていたなら、違和感なく楽しめた気がします。
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  • 隣の席のイケメンが俺のこと好きかもしれない【電子限定おまけ付き】

    タイプの違うイケメン二人の至宝のDKラブ
    2026年4月11日
    なんか凄かった…キュンと可愛いの嵐が吹き荒れて、ギュンとハートを掴まれました。これぞ至宝のDKという輝きを放っていましたよ。

    読み始めて始めのうちは、タイトルの「隣の席のイケメンて、どっち?」と分からないくらいに松雪も緋村も違うタイプのイケメンでした。

    緋村は朴訥としたスポーツマンタイプのイケメンで、松雪は可愛い系ほっこりイケメンで、それだけでも眼福なのに二人が繰り広げるピュアな空間が、もう最高ー!!でした。

    おずおずと差し出される言葉やあいあい傘の手、そこはかとなく噛み合わない会話…どれも本当に愛おしい。緋村の見た目と違う内面を知ってしまえば、野球部のキャッチャーで汗臭そうと思うのに、青春とはひと味違う清涼感を感じてしまう程でした。

    絶対に損はさせないので、DKものがお好きな人には是非読んでもらいたいです。
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  • 不器用なライオン

    中田アキラ

    サラッと読めるワンコキャラ芸能界もの
    2026年4月10日
    表題作と別作品『リフレイン』の後日談(番外編?)1話が収録されていました。単話での販売もしているので重複購入にご注意を。私は『リフレイン』は既読で、知らずにこちらを読んで得した気分になれました。

    本編は、安定の画力とストーリーで話数(少なめ)の割に十分楽しめました。先生の作品は好きで色々読んでいますが(ちなみに一番好きなのは『恋する鉄面皮』)、何となくワンコキャラが多いイメージがあります。今回もイケメンワンコ系の俳優二人が、わんわんきゃんきゃん戯れ合っているような楽しさでした。
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  • lie cry like【特典付き】

    yoshi/阿賀直己

    美術品か映画のように「鑑賞」する作品
    ネタバレ
    2026年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵も文章(セリフ)も、絵画や彫刻のように余計なものを削ぎ落とし、洗練された美しさがあったと思います。小説が元になっているということで、映画を観ているような気持ちになりました。美術品にしても映画にしても完成された世界があって、当に「鑑賞する」という言葉がしっかりくる作品でした。

    文章については、学問的なことはよく分からないけど、何となく「時事的でもあるし抒情的でもある」気がしました。淡々と事実を述べて、心を整理するかのような(小説的な)書き方と、整理した内容に感情を乗せる(漫画的な)書き方と、二つの相反する手法が良い感じに相乗効果を生み出していたと思います。低体温系の二人の熱い想いがしっかり伝わってきました。

    圧倒的な画力でもって描かれる「美」は本当に素晴らしく、誰もが見た目の「美」から入るのは仕方がないのかな…と思いますし、実際谷もそこは認めています。けど、知れば知るほど十和田の内面に惹かれていって、当たり前だけど(ていうか読者としてはそう願いたい)最終的には心の美しさを好きになったんだよなと思いました。
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  • いけにえもんぜんばらい

    加藤スス

    どっちもどっちな二人のやり取りが面白い
    ネタバレ
    2026年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「生贄」って、なんとなく暗いとか古い因習とか、あまりプラスのイメージがなくて…実際明るい作品に出会ったことがなかったんです。それが、この作品でガラッと変わりました。

    タイトルからして面白くて…「生贄が門前払いされる(?)ってどういうこと!?って思って読んだら、予想以上に楽しかったです。前向きすぎる生贄もどうかと思うし、門前払いをする方もする方(神様)で、癖が強いし神様だけに意思も強い。二人が「生贄の在り方」について語る、ガチャガチャしたやり取りに笑ってしまいました。
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  • となりの同期の恋愛事情

    スズヒロ

    時間差の両片想いやラストアイテムにキュン
    ネタバレ
    2026年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みの感触が良かったので読んでみました。最初にビッ◯っぽい設定がありますけど、実際のシーンはほとんどなく心理描写がメインなので、BL初級者や軽めのストーリーが好きな方におすすめです。

    時間差の両片想いの設定は、工夫があって良かったと思うし、ラストであのアイテム投入はズルイだろー(キュンとこないはずがない)と悶えてしまいました。

    どちらかと言うと王道というか展開の予想はつくしサラッと読めるのに、ちゃんと伏線もあって面白かったです。絵が綺麗可愛いのも読みやすさの要素だと思います。
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  • きら星ダイヤル

    夏目イサク

    物事は多面体として多角的に見るべきと知る
    ネタバレ
    2026年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 15年ほど前の作品ですが、今と変わらない綺麗な絵で全く古さを感じませんでした。それに15年も前だとBL界にも流れとか流行りとかあっただろうと思うのに、ストーリー性も今でも充分通用すると思いました。

    設定(田舎の医者)とか出会い(初対面は最悪)は王道で、特別なにかあるわけではないのですが、二人それぞれの過去と現在までの状況設定に工夫があるし、過去に絡めた展開の仕方などは「さすが」と思いました。

    最後の方で分かる「お金に関する誤解」については、目から鱗でした。大前提として、和弘の言葉が足りないというのはあると思いますが、物事(言葉の捉え方も)は多面体として見ないといけないんだなと思い知りました。私たちが生きてる世界は三次元だから、多角的に見ると全く違う景色が見えてくるのだなと、人生勉強にもなる面白さでした。
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  • 魔女と猫

    黒井よだか

    メリバ寄りの幸福感が残る深いいストーリー
    ネタバレ
    2026年4月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんか色々予想と違っていました。良い悪いとか合う合わないとかではなく…浅そうに見えたから入ったら、思った以上に深くて頭まで潜ってしまった…みたいな感じ。

    あまりあらすじを読む習慣がないので、タイトルの魔女から人外ではない不思議な力(予知能力とか人の心が読めるとか)があるのかなと軽く考えてたら、本物の魔女で。猫だって、普通の猫かと思ってましたし…試し読みの感じから、よりヤバいのは須藤だと思ってたり…運び屋だけでもヤバそうなのに、ヤク◯が絡んでくるとか、命懸け&血みどろのアクションに怖くなりました。

    敵も味方も血生臭くドロドロの、私利私欲がぶつかり合う危険極まりない中で、ただ一人宇野だけが過酷な人生でも美しい魂のままで、須藤の暗い過去までも包み込んで昇華させるようなメリバっぽい不思議な感覚になるお話でした。
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  • 王子覚醒

    麻生海/月村奎

    弟CPと性格も雰囲気も対照的で静かな二人
    ネタバレ
    2026年4月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『王子禁制』のスピンオフ…スピン元は、双子の弟(郁翔)とアイドルデュオ(ダブルムーン)の月島の話で、今回は兄(拓翔)とダブルムーンの望月の話でした。今気づきましたが、何気に短縮形の「ダブム」って言い難いなと思っていて…でも月島と望月で二人の名前に「月」が入っているからなんですね。なるほどと思いました。

    内容とはあまり関係ないかもしれないけど、私は現実世界で兄弟構成と順番って人格形成に大きく影響すると考えていて、今回のカップリング兄×兄(しかも長男同士)は、リアルでも相性が良いのでは?と思いました。

    頑張り屋でしっかり者、何かにつけて気を張りがちな長子ですから、打ち解けるにも自分の気持ちに気づくのにも何をするにも時間がかかって…その代わり積み上げた関係は強固なものになるのだなと感慨深いものがありました。

    双子の割に性格は全然似ていなくて、ブラコンの最終形態&ツンが勝って可愛げがかなり足りない気もしますけど、同じく長子の私としては、素直になれない不器用さも可愛いく思えました。

    小説家の先生とのコラボ作品なので、アイドルものといっても軽すぎることはなくて、心理描写はさすがと言える見せ方・聞かせ方が素晴らしかったです。
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  • サービスリクエスト! -スピカ不動産賃貸管理部-

    シロヒト梨太

    ハートフル不動産ヒューマンストーリー
    ネタバレ
    2026年4月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『砂漠の花に愛のくちづけ』(BL)が、内容的にかなり良かったので、作家さん繋がりでジャンル違いですけど読んでみました。10年前の作品なので、ちょっと絵柄は古い気がするけど、今も昔も綺麗な絵なので読みやすかったです。

    やはり同じ作家さんが書いているので、内容はとてもハートフルで人情味があって…社会的に(不動産屋として)見るとトラブルや懸念事項であっても、心情的に(一個人として)対処するので、心動かされる素敵なストーリーになっていました。

    10年前とはだいぶ世情も変化していて、人が生きていくのに必要な「衣食住」のうち「衣」と「食」は人を介さずに手に入れられても「住」だけは、人と関わらずにはいられないアイテムだと思います。不動産売買でも賃貸借でも、住んでからも故障や不具合などで人を呼びますよね。

    そう考えると今でも十分通じるし、忘れてはいけない・無くしてはいけない「まごころ」を作品を通して教えてくれた気がします。
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  • 砂漠の花に愛のくちづけ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    シロヒト梨太

    ◯魔のイメージを覆す鈍臭さが可愛い
    ネタバレ
    2026年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とっても面白くて深いいお話もある、コメディ風味のお話でした。インキャパスものは、種族が種族なので描写が激しくなりがちで、そんな得意じゃないんですけど、今回は全然そんなことなかったです。むしろタイトル(くちづけ)にあるように、キスが多くしかも可愛い感じなので、変ないやらしさがなくて楽しく読めました。

    そのインキャパスであるリリン、登場シーンからして良い印象しかなく…綿毛の姿がとてつもなく可愛いくて愛されキャラで、人型になれば超絶イケメンて最高ですよね。そうこうする間に早速インキャパスの力を使うも、主従が逆転しちゃうという鈍臭さ。でも、それがまた可愛い。1巻ラストでリリンの涙の告白がありますが、切実な内容なのに容姿のせいで可愛いと思ってしまいました。

    一方アシャムにもリリンとは別の寂しい過去があり今があり、インキャパスに取り憑かれて?も、全く感化されない◯欲のなさで、リリンを振り回す様子がドタバタコメディっぽくて笑っちゃいました。

    2巻では、迷子の子ザハルの親を探すことになり行動を共にします。今まで二人きりだった世界にちびっ子が加わることで家族感が増して…ザハルを親元へ返した後は、お互いが今と未来に絶対に必要な相手だと気づくことになります。それはアシャムにとっては憧れで、リリンにとっても真実の姿を知っても愛してくれる唯一の人と結ばれる素敵な手段なんだろうなと心が温かくなりました。
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  • ブラック社員の転生先はDom/Subユニバースの世界でした《小説版》

    栗城偲/篁ふみ

    世界観と転生・転換の相乗効果で面白い
    ネタバレ
    2026年4月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Dom/Subユニバースは、ずっと苦手にしていた分野で…漫画で「読みやすくてお勧め」と言われた1作品しか読んだことがなく、今回は2作品めで小説では初です。

    運の良いことに、先生も初のDom/Sub&転生ものだったそうで、痒いところに手が届くというか初心者に優しいというか、世界観に慣れない読者にも分かりやすく説明してあって助かりました。特にオメガバースに慣れすぎた私の疑問…「男性(Sub)は妊娠できるのか?」については、「できない」と分かってスッキリしました。

    とにかく先生初とは思えない充実ぶりで、「Switch」とか、「Usual」とか他にも好不調状態の名前など新しい用語も満載で、世界観の理解が深まりました。世界観の他に転生とか性転換(?)要素も合わさって、盛りだくさんで面白かったです。

    後は、主人公の幹人が普通の世界からDom/Subの世界へ転生することで、私と同じ初心者目線で話が進むので共感できたし、同じようにあたふたしながら楽しく読み進められました。

    2巻は、梁川視点からの話が6割、残りが幹人視点からの話になっていて、1巻ほどのアップダウンはなくラブ度の高い安心して読める流れでした。

    1巻で綺麗にまとまっているので、世界観に慣れない人やワクワクやドキドキを欲する人は1巻だけでもいいかもしれません。甘々ラブラブが好きな人は、よりラブが深まる2巻まで読むのがおすすめです。
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  • 大好きな先生のアシはとんでも案件でした【描き下ろしおまけ付き特装版】

    トリメ

    強烈シーンから始まる純情ストーリー
    2026年3月31日
    ストーリー性重視タイプの私としては、ちょっと…始まって数ページであの状況は衝撃というか引いてしまったんですが。『愛し方、ヘタすぎかよ!』と『なんで恋敵が気になんねん!?』が凄く良かったので、きっと最初さえクリアしたら面白くなるだろうと期待して読んでみました。

    結果、やっぱり面白かったです。意図的に(?)主人公の顔がすごいイケメンでも可愛いわけでもなく、明らかに性格重視な感じが個人的に好みでした。強烈なインパクトシーンから始まりましたが、その後は意外にも純情なストーリーでした。腐男子設定も男性BL作家設定も、多くはないので真新しくて良かったと思います。

    細かいところでは、腐男子友達とか癖強担当とか雲の話とか…所々にスパイスが効いていて、全体を程よく引き締めていた気がします。
  • 異世界でのおれへの評価がおかしいんだが

    秋山龍央/高山しのぶ

    喋り方が気になって先へ進めず…1巻止まり
    2026年3月30日
    コミカライズの方で無料分を少し読んで、面白そうだったので原作小説をまずは1巻だけ読んでみました。

    タクミの年齢が明記されていないけど、設定や会話から「高校生以上社会人未満」な印象…であるのに、所々話し方が偉そうだなと思いました。

    ノリや思考が高校生っぽいのに、言葉遣いが会社の重役みたいで少し違和感がありました。巻数もあって人気のほどが伺えますし、ストーリーも面白そうでしたが、違和感を抱えたまま読み続けるのは難しそうで…続きを読むかは未定です。

    改めてコミカライズを確認しましたら、登場シーンでは学ランを着ていたので、何年生か分からないけど高校生であるのは間違いないみたいです。
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  • やましさの熱に抱かれて 【電子限定特典付き】

    ウノハナ

    絡まった運命の赤い糸を二人で解くように…
    ネタバレ
    2026年3月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルからも漏れ伝わってくるものぎありますが、30代男二人の大人のストーリーでした。大人ゆえに感情だけで突っ走れなかったり、変にカッコつけたことで裏目に出たり、不器用ながらも絡まった糸を解くように、少しずつ過去を精算できたようで良かったです。

    大人の恋愛って、好きなだけじゃ前に進めないし幸せにもなれなくて…過去に苦しめられ後悔を抱えて、それでも相手を求めてしまうんですね。何かと弁えてるし引き際も知っているので、双方が一線を引いてしまえば驚くほどアッサリ終わってしまう関係を、絶妙なバランスで引き留めながら、最後には手繰り寄せることができたようでホッとしました。

    上巻のラストが凄く気になる終わり方をしているので、上下巻を揃えてから読むことをおすすめします。
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  • 福引で当たったので異世界に移住し、恋をしました

    日野晶/花柄

    可愛くて一生懸命な忍に幸せになってほしい
    ネタバレ
    2026年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作の方を読んでいるのでコミカライズを読むつもりはなかったのですが、小説とは別の漫画家さんの絵で忍の可愛さが割り増しになっている気がしたので購入してみました。

    忍の、あのハムスターみたいな口元が本当に可愛くて癒されました。不憫な境遇なのに誰か・何かを恨むことなく、それどころか皆の為に一生懸命に頑張る姿が、健気だし前向きで立派だなと感心しました。

    見た目の幼さを可愛くアピールしながらも、中身は思いやり深く自立した精神を持っていて、大人というより人生の先輩のような徳の高さを感じました。「大人」って、冷静さとか分別とか、ある意味狡くなることでもある気がするんです。忍にはそういう良くも悪くも「大人」な面は全く感じなくて、良い意味で諦念みたいなものがある気がします。それが周りに注ぐ愛情だったり前向きな明るさに繋がって、無欲に施しをする徳になってるのかなと思いました。
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  • ノットフラット

    国谷キノ

    愛があればフラットな道でなくても大丈夫
    ネタバレ
    2026年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵も綺麗でストーリーにほど良い起伏もあって読みやすかったです。「フラットに生きたい」という意味のセリフが、言葉を変えて何度も出てくるので、主人公の「心を乱したくない」気持ちが強く伝わってきました。

    でも、どんなに望んでいなくて避けていても、恋は落ちるものなので…出会ってしまったら仕方ないんですよね。心とは裏腹にタイトルの『ノットフラット』へ帰結してしまう。儘ならない気持ち・状況にありながらも、殻を破って『ノットフラット』な道へ踏み出す勇気を持てで良かったです。
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  • オメガはベッドで嘘をつく

    千束るち

    魂の半身(アザーハーフ)って魅力的な響き
    ネタバレ
    2026年3月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たくさん読んできたオメガバースの中でも初めて聞く設定があって、それだけでも興味津々で面白いと思いましたし、今後その設定がストーリー展開に関係してくるのかな?と思いました。その特殊設定の名前「魂の半身(アザーハーフ)」が、とってもロマンチックで素敵だなと思いました。「other half」って響きもいい感じ。

    なんでも、その二人が「アザーハーフ」であるならば、普通の番にはできない唯一の事ができるのですが…それを証明するには、辛い状況に置かれることが簡単に想定できるので、憧れはあるけど心配の気持ちの方が強いです。百瀬とジア、二人の魅力的なアルファが出てきた時点で、どちらかと「アザーハーフ」なんだろうなと考えられるわけで。でもそうであると証明するには前段階が必要で…今の理央をみていると辛い展開になりそうだなと身構えてしまいます。

    そして実直そうな百瀬とは対照的に、少なからずジアには黒いものを感じるのも心配の種です。執着と独占欲が強すぎて、理央を手に入れるためなら誘拐とか閉じ込めたりとかしそうな雰囲気もありますし。ハーレムのある国の人ですしね…。

    絵も綺麗で設定も斬新でストーリーも面白くて高評価も納得なんですが、もうずっと続きが出ていなくて…そこだけが残念です。
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  • 青⇔オレンジ

    本間アキラ

    正反対な二人を色に例えるセンスが素敵
    ネタバレ
    2026年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『兎オトコ虎オトコ』から2作め、2巻まで読みました。凄く面白かったです。
    見た目の可愛さと反対に性格はまぁまぁ勝ち気だし、舞台は東京(藝大とか多摩・武蔵とか言ってるので)っぽいのに関西弁でちゃきちゃき喋る藍人と…サングラスに刺青(ただし絵はちょっと微妙)マッチョで強面なのに何故か赤ちゃんに懐かれる心優しき木綿谷、ギャップある二人のミスマッチな感じがもう、それだけで会話から何からやる事なす事笑わせてもらいました。

    2巻になると、準主役級キャラの橙真も本格的にストーリーに関わってきて三角関係の様相を見せてくるし、少なからず重要ポジションにいると思われる九重さんも絡んできたりして、将来的に何角関係になるのか?どんなカップリングになるのか?色々(勝手に)想像して楽しくなりました。何より、木綿谷の裏というか事情というか…が、ヤバそうな雰囲気を醸し出していて気になりました。

    結果は3巻以降ですけど、単純な二択だと思います。
    ①ヤバそうに見えて、まんまヤバい線
    ②ヤバそうに見えて実は…なオチの線。
    私は②だと思ってるんですけど、どっちにしても楽しませてもらえるだろうと今からワクワクしています。
  • このキスは記事にできない【小冊子付き電子特装版】

    西本ろう

    虚構の世界で互いに自分でいれる唯一の相手
    ネタバレ
    2026年3月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大まかな流れだけを見るなら、王道の芸能界ものだと思います。が、そこへあの凄まじい顔面圧と偏差値を誇る顔が出てくると、絵に魅せられて数倍良いものに思えました。読みながら「美しすぎる顔って、ある意味凶器だな」と思わずにはいられなく…何ヶ所か見入ってしまいました。もちろん惹かれたのは顔だけじゃないとは思いますけど、ノーマルだったマナトが変わってしまったのですから…きっかけではあったのかなという気はしました。

    龍の顔もだけど、マナトの性格もなかなか見ないタイプで良かったです。元気で勢いがあって…犬に例えるなら見た目は中型犬の柴犬、中身はポメラニアンかチワワみたいな大きなうるうるした目をした小型犬のイメージで可愛いかったです。

    芸能界も写真の世界も、全部ではないかもしれないけどほとんどが虚構の世界だと思うんです。そこに身を置く二人が出会い、「ありのままの自分」「嘘をつきたくない自分」など捨てきれずにいたものを認め合えたなら…そりゃ恋にも落ちますよね。英語や芝居を絡めた告白シーンも素敵でした。
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  • ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち

    葵梅太郎

    小学校低学年から楽しめそうな優しいお話
    ネタバレ
    2026年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、色々と好みが分かれるかな…と思います。キャラや話の雰囲気としてはタイトルのように「ふわふわ柔らか」時々「口が悪い(お姫様以外)」「妖精が出てくる」メルヘンな感じでしょうか。絵も内容も全体的にターゲット年齢は低そうです。小学校低学年から楽しめると思います。

    大人向けの話にあるようなすれ違いや拗れた関係もあるにはあるけど長引かないし後も引かない、傷つけ合うこともなく常に前向きで、物足りなさというよりは幼いながらも好感が持てました。

    何度かトラブルの芽らしきものは出てきて、大人向けなら「ドロドロの愛憎劇が始まるか?」「事件か?」「策略か?」となるところを、だいたい穏便に爽やかに解決していくのも心に優しく安心して読めました。
  • 悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

    二三/緋いろ

    次々に繰り出される地名ネタが面白すぎる
    2026年3月22日
    ストーリーそのものも、抜群の笑いセンスで披露される地名ネタもすっごく面白かったです。特に地名ネタは、住んだことがある土地だったので、とにかく笑えました。始めは繋がりに気づかず読んでいて、2つめの地名が出てきた時にピンときて、3つめでクスッとなりつつ確信を持って人物紹介に戻って確かめて、王国の名前がダメ押しとなり吹き出してしまいました。この地名ネタは合計7つ、ラストは番外編にも出てきて最後まで楽しませてもらえました。

    ストーリーも意外性があって面白かったです。全体の半分くらいで討伐の旅が終わります。思ったよりはあっさり終わったので、その時はちょっと物足りなさがありましたが大丈夫。後半は思わぬストーリー続きでなかなかスリリングでした。特にラスト1割辺りの展開は、かなりインパクトのあるドンデン返しで一気にヒートアップしました。

    番外編は、イリス・オウギュスト・イヴォンそれぞれの後日譚でした。私はオウギュストの話が一番面白かったです。本編でもそうでしたけど、オウギュストのイヴォンに対する自己評価が…やたら客観的で正確で、自虐ではなく自分で自分を変態と認識しているかのような潔さが可笑しかったです。
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  • ぼくらのつづき

    アマミヤ

    羨ましさと懐かしさが混在する可愛さがある
    2026年3月21日
    『ロマンスには程遠い』が、リーマンの大人っぽさとオタクの子供っぽさ、恋の切なさとほっこりする優しさや温かさがあって、とっても良かったのでこちらも読んでみました。

    こちらはDKのお話で、前作とはまた違った良さがありました。何というか…可愛いは可愛いんだけど、可愛さの種類が違う感じです。犬猫やちびっ子の可愛いさというより天真爛漫・若さ故の過ちさえも愛おしい…みたいな、羨ましさと懐かしさが混在する親目線の「可愛い」ですかね。

    世代が違う二作のお話でしたけど、日常の中で自然とBLしていて親近感が持てましたし、優しく温かい雰囲気は共通していてほっこりしました。柊の母親はちょっと…と思いましたけど、基本、悪意ある人物が出てこないのも安心して読める要素かなと思います。
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  • 獣はひだまりに恋をする【シーモア限定版】

    にむまひろ

    絵綺麗で可愛いの無限ループに幸せしかない
    2026年3月20日
    ノアの可愛さが天井知らずで、摂取過多による幸福感でいっぱいです。ノアはキツネの半獣人ではあるけど、キツネから連想される狡猾さは全くなく、それどころか優しく思いやり・愛情に溢れる性格で、更にケモ耳ともふもふ尻尾の癒し効果もあり、可愛いの無限ループでした。

    お互いに好きを意識しながらも、年の差や何やかんやを気にして打ち明けられずにいた間も、なんとも微笑ましい両片思いのすれ違いで、ほぼノンストレスで読めました。絵も綺麗で眼福だし、あまりの可愛さと癒し効果に「幸せのお裾分け」どころか「幸せの大盤振る舞い」をしてもらった気分です。
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  • アドルフ先生と磯山くん【電子限定描き下ろし付き】

    熊猫

    時に変態・オタクっぽいアドルフ先生が最高
    2026年3月19日
    先生の仰るように、単話から繋げたという(違和感ほどではない)感じはありましたけど、先生と生徒・二人のやり取りや性格がとっても魅力的で楽しめました。

    日本語も上手いし日本の大学を出ているアドルフ先生…名前から察するに日本人ではないはずで、考え方やセリフに外国人ぽい所と日本人みたいな所があって、すごくチャーミング(この英単語が一番ぴったりと思えるよう)なキャラになってて面白かったです。

    磯山くんの言動や行動にクヨクヨ・メソメソ、時に変態ぽく時にオタクっぽい。なのに、ここぞの場面では外国人&イケメンパワーで、カッコ良く決めにくるのが最高でした。

    磯山くんは、DKらしい素直な行動で終始可愛くて…恥ずかしがってる時の表情は、アドルフ先生でなくてもキュンとくるものがあったと思います。何かにつけてすれ違ったり揉めたり、でも最後は必ず仲直りでラブラブ…とっても可愛いらしいお話でした。
  • 君主様は嫁ぎたいッ【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    遂にファイナル…最後まで楽しかったです
    ネタバレ
    2026年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ10作め…堂々の完結です。とうとうきてしまったこの時ですけど、最後まで存分に楽しませてもらいました。ファイナルに相応しいドタバタ感とラブコメのノリが最高でした。

    一番は、たった2日引きこもってる間に勝手に進められて開催された結婚式。なぜに当の本人たちに事後承諾なのか…最後までぶっ飛んだ展開で笑わせてもらいました。

    ヒカルの「苗字は、桜庭でも小西でもどっちでもいい」とか「当主の証である印璽を二つに割っただけでなく、溶かして結婚指輪にしてしまう」とか、言葉でも行動でも「英二と一緒にいられるなら、形には一切拘らない」という信念が伝わってきて感動しました。
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  • 君主様に溶かされたいッ【電子限定通常版】

    秋山花緒

    エ◯多めの短編&番外編集?みたいな感じ
    2026年3月17日
    シリーズ9作め。今回は、本誌に載ったり別の機会に披露された作品達を集めた短編集&番外編みたいな感じでした。そして、全ての短編にエ◯シーンがあって、そればかりを集めたようでもありました。

    内容は『君主様シリーズ』のものですけど、本編(スピンオフも)とは関係あるようなないような…本筋は追ってないと思います。なので、ストーリー性重視の方は読まなくても大丈夫かも?ただ、後半に吉野と春日部の前後編の話もあるので、二人のファンならば読んだ方がいいかもしれません。

    相変わらず4コマ漫画も面白くて、いつもより多めに収録されている気がして存分に楽しめました。先生のコメントにも「4コマが好きで、楽しんで描いてる」とあったので、なるほど…先生のノリが作品に反映されて、その熱が読者にも伝わってくるから面白いんだなと納得でした。
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  • 君主様を抱きしめたいッ【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    見た目に反し出来ない男の暴走が止まらない
    ネタバレ
    2026年3月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ8作め。高史おじさんから派遣された柳という男、これがまぁ見た目に反してできない人で…目の付け所はいい(かもしれない?)のに、短絡的で思慮深さに欠けるんですよね。だからトラブルばかり引き起こすくせに、自分をえらく過信してるものだから、当然結果も伴わないという困った人で面白かったです。

    高史おじさんといえば、どこかズレてるけど悪気はなく基本ヒカル思いのヒカル陣営の人ですから…部下も似た感じ(にしてはちょっと計算高い気がしたけど)悪意はなくて、間違いを認める素直さと謙虚さ(は、少々だけど)もあったので、ストーリーのスパイスの役目をしてくれた気がします。

    柳が色々やらかしてくれたおかげで、英二の人として・ビジネスマンとしての良さが詳らかになったし、ヒカルとの結びつきも強くなったので結果オーライなのかなと思いました。そんなゴタゴタに巻き込まれた感じの吉野と春日部の関係も楽しく変化したようで、たくさん笑わせてもらいました。
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  • 君主様と溺れたいッ【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    主CPの幸せとラブラブが周りにも伝播する
    ネタバレ
    2026年3月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ7作め。引きこもり生活から表に出て本格的に社長業を始めたヒカル。それに伴い張り切った吉野が空回りし始めて…ヒカルと英二の間に多少の波風は立ちましたが、危なげなくクリアした所を見て「さすがの安定感」を感じました。その上、なんやかんやで家族への紹介も済ませて順風満帆ぶりを見せつけられて驚きました。

    一方で、安定期には程遠い様子の吉野と春日部…拗らせながらも何とか互いに気持ちを通わせて、長年の両片思い(?)に終止符を打てたようで安心しました。主CPの幸せが周りにも伝播していくようで、嬉しい限りです。

    ここらでそろそろスピンオフの『王子様〜』の続きが読みたいなと思うのですが、あるのかしら?
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  • 捜査官 有馬礼人は初恋をこじらせている【電子限定特典付】【イラスト入り】

    釘宮つかさ/みずかねりょう

    色々とイメージの転換があって面白かった
    ネタバレ
    2026年3月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『喫茶探偵 綾小路〜』シリーズのスピンオフです。シリーズとして纏まってなかったので、気付くのが遅れてしまいましたが、読みたいと思っていたので良かったです。

    本編の方では、刑事で頼りになって(あくまで私の中では)男前なイメージだった礼人が、思ったより女々しくて…「なんでそんな風に曲解するかなぁ」と思ったりしました。そこでタイトルを思い出しハッとしまして、読者の思いがタイトルを彷彿とさせる手法に「なるほど上手いな」と唸ってしまいました。

    お互いに本心を曝け出して気持ちを確かめ合うシーンでも、私の中のキャラのイメージがスイッチしました。途中まで、伊織は攻めだけど引きのスタンスが多く物腰もソフトな優男で、むしろ受けの礼人の方が精神面はともかく、捜査一課の刑事でエリートだし男前では…と思っていたけど、本性を見せた(幼少期の話をする)伊織は、執着強めの策士だったのが意外でした。

    そして気になる西園寺は、当て馬的なフリだと思っていたのに大した動きもなく終わるのかなと思いかけた所で動きがありました。でも何だか可哀想なラストだったので、次回があるなら西園寺のスピンオフを読みたいです。

    他にも人間関係の妙というか裏の展開みたいな話もあって、何気にラスト付近は見どころが多かった気がします。事件の内容も浅すぎず深すぎず、実際の防犯対策にも役立つ興味深いもので勉強になりました。
  • 君主様に暴かれたいッ【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    とうとうその時が来て…ドキドキでした
    ネタバレ
    2026年3月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ6作め。長いこと引きこもっていたヒカルが、遂に表舞台に出る覚悟を決めたと同時に、その事が引き金となり英二が危険な目に遭ってしまいます。そしてまた計ったようなタイミングでヒカルの正体が知らされます。その時の英二の動揺は予想以上に大きくて驚きましたけど、最終的には一緒に闘う決意を固めてくれて安心しました。

    そうして飛び込んだ桜庭の次期当主決定会議の場で、現当主(ヒカルの祖父)の正体を知ることとなり…英二の驚きをよそに、4作めのあのトラブルがここへ繋がったのが分かって面白かったです。

    いつかはその時(正体を明かす&当社になる日)が来るとは思っていましが、シリーズ序盤か終盤かと思っていたので、完全に読みが外れたけど楽しかったです。
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  • 痕にも先にも 君主様の熱い夜【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    宇田川の無自覚な小悪魔っぷりにやられた…
    2026年3月12日
    シリーズ5作め。シリーズだからと今までと同じ調子で読み始めたら、迷子になりかけました。というのもこちら…シリーズですけど、ちょっと変則的な感じで「英二が元いた部署の上司(宇田川)の話」と「君主様CPの番外編+短編(別作品)」が半々くらいの割合で収録されています。それを反映して?、タイトルもイレギュラーな感じなんですかね。

    前半の宇田川課長の話は、シリーズの雰囲気とは少し違って良くも悪くも世知辛さがなくて、のんびり・ふわふわ平和な感じでした。宇田川課長の無自覚に小悪魔的な言動で、周りが勝手に誤解してバッタバッタと靡いていく様が楽しかったです。

    後半の君主様CPの番外編は、安定の面白さで特に猫の話が面白かったです。そして4コマ漫画もいつもながら楽しかったです。4コマだしおまけみたいな立ち位置だと思うのに、毎回全力で笑わせてくれるので、本編ストーリーと同じかそれ以上に楽しみだし楽しませてもらっています。
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  • 君主様には誤魔化せないッ!【電子限定おまけ付き】

    秋山花緒

    新キャラ登場でますます面白くなってきた
    ネタバレ
    2026年3月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ4作め。主CPの二人(ヒカルと英二)以外にも側仕えの吉野と春日部の話もあったし、何やらやらかしてくれそうな曲者っぽい新キャラ(高史おじさん)も登場して、ますますシリーズの深みが増した感じの内容でした。

    今後に大きく関わってくる気がした接遇試験日のトラブル…キーワードは「大島」さんだと思います。名刺の大島さんと吉野の憧れの大島さんは多分同一人物で、後々大いに関わってくるような気がしました。

    シリーズ4作めにして、ラストの4コマ漫画の面白さにハマりました。痒い所に手が届くような、隙間を突くような絶妙な着眼点から繰り広げられる特有の世界観が最高です。
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  • 君主様の言うとおりッ

    秋山花緒

    引きこもりの殻を破ったはいいけど…何で?
    ネタバレ
    2026年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ3作め。要素としてはあるものの…単なるシンデレラストーリーでも、笑えるだけのドタバタコメディでもないところが、長く続く秘訣なのかなと思いました。

    誰が何を言おうと・しようと引きこもり生活から抜け出そうとしなかった(できなかった?)ヒカルが、流れで英二が本社復帰したのを契機に、なぜか…本当になぜか(社長なのに)クリーニングスタッフとして働き始めたことには驚きました。引きこもり脱却よりも、何故クリーニングスタッフなのかって所に。

    そして案の定色々やらかすヒカルを庇う英二と、その他の面々とのやり取りが面白かったです。それもこれも英二がヒカルの正体を知らない事で起こる笑いで…。普通は「無知は罪」とか「知らないという事は恐ろしい」などと、あまり良い意味に取られないけど、英二が「(ヒカルの正体を)知らない」ことは、値千金の面白さがあるしストーリーの核でもあると思います。この事実はいつかバレるのでしょうか…いつになるのか、そのシチュエーション、英二の反応など色々と気になります。
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  • ダイヤのA act2

    寺嶋裕二

    作者様と全高校球児達へ…感動をありがとう
    2026年3月9日
    アニメから入り(ちなみに通しで6回観ました)漫画はアニメの続きから購入しました。本日、最終巻まで読み、いい歳をしたオバサン(なので野球経験は皆無)にも関わらず、ここまでの道のりに寄り添ってきた自負もあり…決勝戦のラスト、実況の言葉を聞いたら感無量になり泣いてしまいました。

    全ての巻に読み応えがあって感動が詰まっていました。敵・味方、レギュラー・控え関係なくどの子にも熱い想いや覚悟・譲れない気持ちや悔しさがあって、それぞれに素晴らしさがあり輝いていました。

    この作品から高校野球にハマり、実際の甲子園の闘いも応援するようになりました。昔と比べて野球界の常識も随分変わりましたよね。球種や捕球の技術面でも配球など心理面でもたくさん新しい事が出てきて勉強になり面白かったです。こんなに熱くなったのは久しぶりで、これほど大きな感動を受け取ったのも久しぶりです。

    魅力的な作品を描いてくださった作者さんへ、そして春夏と多くの感動を届けてくれる全ての高校球児たちへ…心から感謝の気持ちを送りたいです。
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  • 王子様には敵わないッ

    秋山花緒

    人間ドラマ×ラブコメ=心温まる面白さ
    2026年3月8日
    シリーズ2作め。前作のクリスが主役のスピンオフです。前回同様に、色々とあらゆる意味で時代を感じる内容でした。特にクリスほどの地位と肩書きがある(ある意味)国の重要人物が、取り壊し間近のボロ(すみません)アパートの一室に収まるとか、ありえへんと思いましたが…これは後々納得の説明がありました。

    なんだかんだツッコミどころはある気がしましたが、家族とか近所付き合い(大家さん)とか、心温まるシーンが多くて長く続くシリーズだけあるなと感心しました。ボロボロの携帯を使う理由にはジンときました。人に歴史があるように、大切に使ってきた物にも思い出があるのだなと思いました。

    2作読んでガッチリ心掴まれましたので、残りの8冊も購入しました。シリーズ全制覇するのが楽しみです。
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  • 君主様には敵わないッ

    秋山花緒

    本人は知らないが実はシンデレラストーリー
    ネタバレ
    2026年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『密事は後宮の中で』が面白かったので、作家さん繋がりでまずは一冊読んでみて、シリーズ買いするか決めようと思い読んでみました。何冊も出ているだけあって…シリーズ1作めは干支ひと回りも前のものなのに、色褪せない楽しさと何とも言えない懐かしさがありました。

    時代が変わっても、形を変えて残り続けるのが「シンデレラストーリー」だと思います。今回は、本人が知らないままにシンデレラになっていた…という流れ。

    相手が御曹司だろうが何だろうが臆する事なく意見を言い、常識的な言動で正しい道を示し、誰に対しても誠実であろうとする小西と御曹司(ヒカル)=社長(光圀)という設定に、若干昭和っぽさを感じましたが、同時に古き良き時代の人情味みたいなものも感じて、ちょっとノスタルジックな気持ちになりました。

    面白さと温かさの両方楽しめるお話で、シリーズ買いする価値ありの判断をしました。
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  • Re:dial

    二一/伊藤モネ

    生に繋ぎ止めてくれた奇跡の出会いに感謝
    2026年3月6日
    凄く良いお話でした。長いとも短いとも言えない絶妙なページ数の中に、お互いに辛い過去を持ち苦しみながらも奇跡的な縁で繋がれた二人。特に秦に関しては、「命を繋ぎ止められた」と言っても間違いではない、正に九死に一生・重要な出会いだったと思います。

    お互いがお互いの再生の役割を担う存在となり、離れないのは必然だと思えましたが、寿郎の中では路也を忘れらない事が一種の負い目か重荷になっていたのでしょうか。葛藤する気持ちがよく理解できたし、しっかり伝わってきました。

    主役の二人以外にも脇役のパートさんや路也の細かい設定などから、為人や温かい空気感が感じ取れて温かい気持ちになれました。程よい切なさで穏やかな気持ちで読める素敵な作品です。
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  • 色情

    鳥海よう子/岩本薫

    幸福な未来しか感じさせない大団円の第4弾
    2026年3月5日
    シリーズ4作め。ちびっ子好きなので、シリーズで一番楽しめました。泣き顔も笑顔も全部丸ごと双子の全てが、本当に可愛くてメロメロになりました。双子につられて周りも読者も笑顔に、幸せになれる癒しの作品だと思います。

    双子の話の後に、敵対していた都築(大神組み)と杜央(賀門の仲間)の短編2話もありました。正直、都築については読む前も読んだ後もあまり良い印象はありませんが…杜央には真っ当な未来を見つけてほしいと思っていたので、カップリングとしては意外でも良かったと思いました。最初の頃の荒んだ目が、ラストの頃には険がとれて安心したように穏やかになっていたのでホッとしました。

    先生のSNSで、シリーズの続きが連載開始になると聞いて「また可愛い(成長してたらカッコいい)双子に会える」と、嬉しくて小躍りしてしまいました。
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  • お気楽領主の楽しい領地防衛

    青色まろ/赤池宗/

    ラノベらしい世界観がまんま漫画になってる
    ネタバレ
    2026年3月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 8巻まで読みました。スポーツや歴史もの以外はあまり読まないジャンルですが、絵が綺麗でちびっ子も可愛くて2巻無料で読めるというのもあり、とりあえず読んでみたら面白かったです。

    【少年マンガ】というジャンルだからか、普段読んでる少女・女性・BLに比べてストーリー展開が速い気がします。でもそれが小気味よくサクサク読めました。ただ…3巻で出てくるカイエン子爵というのが女性で、それはいいんですけど、胸が…ね、これがまぁあり得ないくらいデカいんですよ。そこだけは少年(青年)マンガ特有かなと思いました。そういう絵が苦手で積極的に読んでこなかったんですけど、ストーリーは面白いので気にせず読みました。

    7巻までは、タイトル通り領地防衛に徹して悪意ある事から善意しかない事まで、幅広く色々起きるしヴァンの活躍シーンもてんこ盛りです。8巻で領地を出て戦争に参戦するので「防衛オンリーじゃないんかい」と、小さくツッコミは入れてしまいましたが、父侯爵と国王まで巻き込んでの更なる活躍が見られそうで楽しみです。

    ストーリーと全然関係ないところで、領内に高い2つの塔を建てたヴァンが命名した「ブドウ塔」と「オリゴ塔」に笑ってしまいました。センスがあるんだかないんだか微妙すぎてでも最高でした。
  • もう好きって言っていい?【電子限定描き下ろしイラスト付き】

    伊達きよ/衣田ぬぬ

    100%フレッシュジュースのようにピュア
    2026年3月3日
    なんだか…色んな意味で沁みたというか効き目が強い作品でした。先生の作品は、可愛いくて楽しくてそれでいてシリアスさもあって大好きなのですが、ここまでピュアッピュアなお話は多分初めてで、眩しすぎて目がチカチカ…あまりに可愛い反応に昔の自分を思い出してこちらまで恥ずかしくなるような…100%フレッシュジュースを飲んだような刺激がありました。

    あまりの純朴さと糠漬けという古風な要素に昭和的な雰囲気を感じてしまい親近感が湧きつつも、スマホやアミューズメント施設で現代に引き戻される…この和洋折衷みたいなバランスの取り方が良かったです。

    特に時代を感じたのは、奏をキラキラにする時に女子達が参考にした海外俳優達で…二人とも結構前の人で、私も全然知らなかったので、それぞれ調べてビジュアル的には納得しましたが、内心「いやいや、こんな昔の人を令和のJKが知ってるわけなくない?」と思っちゃいました。
  • 蜜情

    鳥海よう子/岩本薫

    驚きの抜け道・展開が斬新で面白い
    ネタバレ
    2026年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ3作め。前回までで疑問だったこと…「跡取り息子の兄弟二人ともが同性とカップリングしたら、子供はどうするんだろう?」については、やはり問題提起されました。でも、ビックリするような抜け道というか展開が用意されていて、フィクションにしても若干無理があるような…気がしないでもなかったけれど、とにかく万事解決して良かったです。

    ちびっ子好きなので、双子の誕生は私まで嬉しく思いました。それはそうと、前作でどなたかのレビューにありましたが、「まだ若いんだし、組長(兄弟の父)が後妻をもらって子供を作ればいいんじゃない」の意見に、私も全面的に乗っかりたい気分です。

    この巻を読むまでは、御三家の誰かでもいいんじゃなかろうか…と思ってましたけど、どうやら直系でなくてはならないみたいなので、それなら父親が再婚するのもアリだなと。もし前妻を愛するが故に再婚などあり得ないと言うのなら、息子達のただ一人を思う気持ちも汲んでやるべきだよねと、結果オーライとはいえ色々考えさせられました。
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  • 欲情

    鳥海よう子/岩本薫

    兄弟で対照的なカップリング…私は兄が好き
    ネタバレ
    2026年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ2作め。1作めの峻王のお兄ちゃん迅人の話です。弟の峻王が男臭くて俺様気質なのに対して、お兄ちゃんの迅人は優しく線の細い美人タイプでした。

    1作め同様に、やっぱり急展開だなと感じるところはあって…頭の片隅で「出会って数日で『愛してる』までの感情を持てるものかな」という思いはありました。でも絵の綺麗さと人狼という神秘的な存在、「運命の相手」「つがい」という言葉に引き込まれてしっかり楽しめました。

    あと余計なお世話でしょうけども、代々続いた人狼一族で、後継ぎの兄弟二人が同性と番ってしまったら…血が途絶えちゃうよね?と思ってしまいました。
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  • 先生の背中は悩ましい【描き下ろしおまけ付き特装版】

    加森キキ

    教師というお仕事BLとしては読み応えあり
    ネタバレ
    2026年2月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お互いにノンケだと思われる二人がBLするには、きっかけとか流れとかがちょっと弱かったかなと思います。異性愛者の恋愛の始まりとしてはアリだと思うけど、同性相手にあまり葛藤もなく…このような展開にはならない気がしました。

    一方で、教師というお仕事面ではかなり掘り下げてあり、エピソードもいくつもあって読み応えがありました。BL<<お仕事という割合だったので、過去の教え子とか兄弟の話は、ストーリーにアップダウンをつけたりメリハリやスパイスにはインパクトが弱かったように思いました。

    いっそのことBLは最後に取っておいて、里見の兄弟関係と有村のトラウマや数年後の教え子達の様子など、お仕事や心理面を深掘りしても良かったような気がします。
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  • アンチボーイフレンド【電子限定描き下ろし付き】

    黒井よだか

    拗らせるのも程々に…素直さが幸せへの近道
    ネタバレ
    2026年2月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ケンカップルの究極の拗らせ愛を見た気がしました。最終的にうまいこと纏まったから良かったものの…そうならなかった未来もあったかもしれないと思うと色々と深読みしてしまいました。

    作品を読んでの感想の大部分は「人間、素直が一番」だなということでした。最初に目の前の相手に好きだと言っていたら…相手の言葉に焦ることはあっても惑わされず自分の思いを貫けていたら…長いこと誤解したまま嘘に嘘を重ねることはなかったんじゃないかな…と。

    あとは、ボタンのかけ違い(セ◯レ関係なんて間違ってるという思い)に気がついたなら、すぐにでも最初からやり直すのが最善の最適解で、幸せへの最短距離なのでは?と考えてしました。そうすれば必要以上に苦しい時間を過ごさずに済んだかもしれませんし。

    今回は主役の二人だけでなく、それぞれの脇を固めるキャラたち全員に人間味と思いやりがあったから、優しく見守られて正しい答えに行き着けたのだなと思えました。
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  • お兄ちゃんはオメガかもしれない 【電子限定特典付き】

    真行寺ツミコ

    妄想オメガバと真剣さのGAPが最強で最高
    2026年2月26日
    これは…もしかしたら読む人を選ぶ作品なのかもしれません。試し読みから予想した内容とは徐々に路線が変わっていく気はしましたが、私には合ったみたいで凄く凄〜く面白かったです。パッと見したレビューから「タイトルにオメガの文字はあってもオメガバースではない」と分かっていましたが、軽く錯覚してしまうくらいの世界観への没入具合に笑っちゃいました。

    妄想オメガバースで暴走したり、騙し絵みたいな拗らせ両片思いで周りを巻き込んでみたりと、どんな茶番も大真面目にやるので、その真剣さとのギャップがたまりません。

    先生は「等身が長い方のむぎをもっと多く描くべきと反省した」と仰っていて…確かに割合にして6:4か7:3くらい(かもっと?)の割合で、ちっちゃいむぎの絵の方が多かったと思います。なので、普通じゃないといえばそうかもしれませんけど、そもそもの設定がず抜けて斬新なのであまり気にならなくて、可愛いし面白いしで最高!!と私は思いました。

    逆に言えば、その辺が好みの分かれる所なのかもしれません。
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  • リセット

    谷崎泉/奈良千春

    それぞれの「リセット」とリスタートの物語
    ネタバレ
    2026年2月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらは、大前提として上下セットで完結なので、購入前にある程度傾向を知ってから入るのが得策だと思います。判断要素としては、BLシーンはなくはないけど少なめ、ミステリー要素が強めで、主人公達の仕事柄?事件がストーリーの軸にあります。心理的には、心が削がれるほど辛いシーンはないと思うけど、やや重めで明るい雰囲気はほぼありません。

    そもそも事件が起きなければBL展開もなかった気がする、複雑な関係性のストーリーで、共依存なのか唯一無二の存在なのか…良くも悪くも離れられない二人の長く苦しい道のりを一緒に辿ります。そこへ義弟も加わって更に複雑な関係性になり、ある者にとっては三角関係のようであり、ある者にとっては形を成してさえいない曖昧な関係を解きほぐしていきます。

    事件と事件の関係があるのかないのか、複雑な人間関係は何処で?いつ?交錯するのかしないのか、あらゆる事が絶妙に絡み合って単純にミステリーものとしての読み応えもありましたし、BL面では心理面の描写が丁寧でストーリー性重視の人には楽しめると思いました。

    タイトルの『リセット』は、要所要所で存在感を示してきて、ふとした時に読者に思い起こさせる巧さがあったと思います。最終的に登場人物(脇役も含め)それぞれのリセットを見届ける事ができました。

    ラストで一真は二人のどちらかを選ぶのか否か、事件は解決するのか…最後まで気が抜けず、一気に読みこむ面白さでした。と、ここまで色々書いておきながら、本当は「ネタバレ・レビューを見ずに読んでほしい」作品です。
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  • 発情

    鳥海よう子/岩本薫

    「人狼」シリーズ…絵が綺麗で読みやすい
    2026年2月24日
    『発情シリーズ』1作め。岩本薫先生のファンで、こちらも読んでみました。約10年前の作品なので、多少昔っぽさを感じないでもありませんでした。何というか…昔の作品って、いたすまでの流れが強引な気がするんですよね。最近のはゆっくり丁寧なのが多いと思うので、違和感までいかない違いでしょうか。

    だけど絵が綺麗なので十分今でも通用しますし、何といっても「人狼」設定がロマンがあっていいですよね。私は、獣人とか半獣設定よりは完全に人から狼(なり何なり)に変身する方が好きなので、その2点がすごく良かったです。

    あと大神組や父親にもまだまだ何らかの秘密がありそうなので、深掘りしてもらえたら嬉しいです。
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  • 乙女ゲームの悪役が、隠しキャラを恋人になんかするもんじゃない

    森キヨウ/村井なお

    背の低ささえも魅力にしてしまう攻めが素敵
    2026年2月23日
    小説でも漫画でも異世界・転生・悪役・バッドエンド回避もの
    などをたくさん読んでいますが、設定なり展開なり真新しい所があって面白かったです。

    犬猿の仲…と言いつつ「大好きじゃん」「どう見ても両思い」感が溢れてて全く隠せてないとか、出生の秘密・ふと見せる慈悲深さなど心情面で感動するシーンが多くありました。事件やぶっ飛びのセリフや展開など見どころもあって、更にギャグっぽい一面もあって楽しかったです。

    あと、個人的に「受けより背が低い攻め」にキュンときました。見た目の大きさでは受けより小さくても、人間的にも仕事上の能力的にも頼りになる偉大さを感じました。背の高さは必ずしもかっこ良さと直結する訳ではなく、むしろそれこそが魅力だと思わせるところが凄いなと思いました。
  • 化学探偵Mr.キュリー

    喜多喜久

    あの有名ドラマに近い面白さがあります
    2026年2月22日
    理系の子供の為に何か面白い作品はないかと探していた時に見つけました。2巻まで読んで…1巻に短編5話入っていて、1話完結なので区切りよく読めるし、それぞれに違ったアプローチの化学知識も得られて楽しいです。実際に高校で習う範囲の内容に沿っていて身近に感じるのか、子供も面白いと言っています。

    私は文系の頭ですけど、ストーリーとしても凝っているので楽しく読めました。単純に主要キャラがそれぞれに濃いので、それだけでも面白いというのもあります。あと、本の構成上(短編集)ちょっとした隙間時間に読めるので、出かける時のお供として重宝しています。

    2冊読んだ感覚として…内容は『名探偵コ◯ン』より上で、『ガリ◯オ』と同じか少し下くらいの難易度でしょうか。事件?もギリギリ警察沙汰にはならないものもあるので、本格的な話が好きな人もそうでもない人も、化学的知識のある人もない人も、色んな意味で幅広い人に楽しんでもらえると思います。
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  • 田舎の美少年

    右野マコ

    ブロマンス未満の空気感とギャグが最高
    2026年2月21日
    こんな爽やかでアホっぽく、それでいて中身もあって猛烈に面白いギャグ漫画は、なかなかないと思います。少女ではなく女性漫画ジャンルの作品というだけあって、オバサンでも目いっぱい楽しめました。絵やセリフ・ストーリーと、あらゆる手段を使って笑いを引き出しにくるので、笑い通しでした。

    2巻は、1巻のノリで走り続けるのかと思いきや、上京する話が進んでいて驚きました。一成の顔芸にも慣れたつもりでいたけど全然で…1巻よりも面白さがパワーアップしていて最高でした。

    3巻は、2巻よりも更に上をいく面白さでした。出会った頃の感動はそのままに、ひろを思う気持ちと挙動不審さが増すばかりの一成。有名人になってもひろへの情熱を隠さず、大っぴらにし続ける一成は最高でした。

    一成からひろへの執着も面白いけど、ひろから一成への感情?もなかなか興味深くて、ブロマンス未満の空気感に超絶キュンとしました。
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  • 3番線のカンパネルラ

    京山あつき

    人それぞれに見えるものが違う奥深さがある
    2026年2月20日
    割とこだわりが強い私は、基本的に自分好みの作品を読むことが多いのですが、多数派の意見に乗ってみる事の偉大さを実感する作品でした。

    以前と今回と二度の試し読みを経て、ただただ評価の高さにつられて読んでみたらば…とんでもなく感動する深いい話でした。ふとした時に内容を思い出してしまう余韻がある作品だと思います。

    ずっと加納を苛む過去の相手…ここでは元カレの方が悪いみたいな描かれ方をしていて、実際、加納の心情と過去のやり取りを見たらそう取れなくもないです。でも、自分に置き換えてみると、交際に限らず友達・仕事関係で似たような経験をした記憶があって、「加納と元カレ、どちらの立場にも立ったことがある」んです。

    私の人生は、私中心で私のものなので…当然、傷ついた自分に優しくすれば相手を責める結果になります。加納も同じで、加納サイドから見たら元カレは攻められるべきなんでしょうけど、本当はそうでもないのかも…と、勝手に深読みしてみたり。そんな風に、行間を読むどころか考えが小宇宙のように広がっていって、ストーリー以上の読み応えがありました。人によって様々に思い巡らせられる、幅なり懐の深さなりがある作品でした。

    私は読み終わってからあらすじを読みましたが、過不足なく見どころを抑えてあってかなり優秀だと思いましたし、特に「トリップ・ラブ」という言葉にセンスの良さを感じました。ただ…あらすじを先に読むと多少のネタバレも含まれるので、純粋にストーリーを楽しみたい人は、後から読んだ方がいいかもしれません。

    店長との絡み・高校生との出会いと過ごした時間、どちらも加納にとって大切なもので、過去に受けた傷を癒す効果はあったのだと思います。ずっと望んで憧れていた目的地に辿り着けて、自分の事のように安心できたし嬉しく思いました。
  • こまどりは、夜の帳[コミックス版]

    露久ふみ

    三輪を生に向かわせた慎仁の言葉に感動した
    ネタバレ
    2026年2月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まずは雰囲気のあるタイトルと絵の綺麗さから入り、試し読みでグッと惹かれて読みましたが、4巻を一気に読み終える面白さで大正解でした。

    1巻を読み始めた時は、単に儀式的な何かがある事しか予想していなかったけど、思った以上に闇が深いし大事でドキドキしました。

    何せ絵が綺麗(過ぎる程)なので、イケメン紀人は眼福で目力の破壊力にクラクラしたりと文句なしなのですが、同時に人の内なる醜悪さ・禍々しさを表現させたら天下一品で…特に里江の目がもの凄く怖かったです。瞳に何も映していない真っ暗な目も、虚に見える灰色の目も恐ろしい迫力がありました。

    2巻では、慶臣と三輪の役割と複雑な共生関係が明るみになり、不仲に見えていた二人が実は互いを思いやっていたことが分かります。兄弟どちらの苦しみも計り知れないものがあるけど、特に三輪は外界から隔離されて育てられたからか純粋無垢な性格です。そんな兄弟を己の捻じ曲がった願望を満たす為だけに利用し罪を重ねさせた里江、彼女だけは絶対に許してはならないと思いました。最後まで回復した姿を見られなかった三輪のその後が気になる終わり方でした。

    3巻は2巻のラストからの続きです。三輪の回復を期待していましたが、全くそのような兆候も見られないまま…新たな事件に巻き込まれてしまって、こちらまで若干パニックになりました。

    普通の双子(紀人と慎仁)よりも精神的に深く繋がっているように見える慶臣と三輪。慶臣が夢で見た三輪の思考を頼りに捜索しますが、何とも不思議な言い伝えのある土地へ行き、そこがまた嫌〜な感じの事件が隠れていそうな雰囲気でゾワッとしました。

    4巻でやっと三輪の意識が戻り、生きる決意をしてくれて良かったです。でも、まさか三輪に生きる力を与えたのが、双子の兄でも事件解決に貢献した紀人でもなく、一番地味で目立たなかった慎仁だったのは驚きました。

    また、その時のセリフが素晴らしく秀逸でした。何となく人を生に導く究極の状態…YESかNO・白か黒かって時って、「YES」か「白」つまり肯定的なもの、人聞きの良いものを選びたくなると思うんです。

    そこで「Idon't know.」「グレー」と言える勇気はいか程でしょう。何もかもを引き受ける覚悟がないと、とてもじゃないけど口にはできないと思いました。私は、4巻を通じて最大の見せ場は、慎仁のあのシーンだと思います。
  • 恋を知ったオタク賢者の『捻くれ騎士様』攻略レシピ【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】

    珈琲きの子/羽純ハナ

    「鈍臭さ」てポジティブな言葉なのね(笑)
    2026年2月18日
    あらすじの最後にある⭐︎持ち前の鈍臭さを発揮し〜⭐︎の文言に興味を持ちました。普通「持ち前の◯◯を発揮」といったら、プラスのイメージの単語が入りますよね…それが「鈍臭さ」って?と思いましたが、これが意外にも的を射ていて面白かったです。

    マリリスの思考回路が、いい感じにズレていて楽しいです。しかもズレた上に即実行というところも「やらかすだろう未来」しか見えなくて笑いを誘います。

    何かにつけてトンチンカンな行動をしつつもポジティブに頑張る様子は健気で、やや幼さは感じるものの(幼さに理由があると後に分かります)嫌味のない可愛さでした。初めての恋は、心躍ることばかりではなく心痛めることも多くて、不器用に頑張るマリリスが可哀想になるシーンもありました。

    それでもフーゴの為に一生懸命な姿がいじらしくて健気で、だからこそ利用されてばかりなのが気の毒で仕方ありませんでした。完全にマリリス側に立って読んでいたので、後半になってフーゴの切迫した事情を知った時は、なかなかの衝撃でした。マリリスの過去にも数々の伏線から「何かある」とは思っていても、フーゴ以上にショッキングな内容に頭が追いつかなくて、何度か読み返してしまいました。

    基本、楽しいお話でしたが…「愛してる」と何度となく嘘を言ってきた者が真実の愛を知った時、その表現方法が分からないとか、文字通りに「共に生きる」とか、考えさせられることも多くありました。内容はライトなのに文体がやや高尚なので、軽すぎず重すぎずバランスが取れていたと思います。
  • リフレイン

    中田アキラ

    もう少し感情の爆発が見られたら良かった
    2026年2月17日
    先生の作品は何作か読んでいて、特に『恋する鉄面皮』『コンビニシリーズ』が好きです。先生は、漫画としての見せかたも上手だと思いますが、心理描写の文章化にも特化していると感じます。ラノベのような文体というのか…絵で表情や気持ちを表し、文章で心情を伝えるみたいなダブルのパワーでより入り込みやすいです。

    そういう意味では、今回も丁寧に描かれていてそれぞれのキャラの気持ちがしっかり伝わってきました。ただ、異性愛者だった優が、出会いとしてはちょっと弱いと感じるきっかけでスルッと方向転換できものかな…と思いました。

    ドロドロし過ぎるのも困るけど、個人的にもう少し弱さとか気持ちを曝け出して感情の爆発みたいなシーンが欲しかったです。全体的に綺麗に纏まりすぎてたかなぁと感じてしまい、好きな作品ほどはのめり込めなかったです。
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  • 海と二人の塩分濃度

    ウノハナ

    全てが完璧…しっとり大人のラブストーリー
    2026年2月16日
    細かい設定から流れ、脇キャラなど何から何まで完璧でした。二人の出会いから経過、本来BLでは忌避されがちな彼女の存在でさえストーリーの深みに変えてしまうテクニックも素晴らしい。何より、主人公は隆太なのに、絶妙な視点変換でダブル主演ばりに尚希の心情も丁寧に追っていて、でもそれがすごく自然だったのも読み応えに繋がっていると思います。

    10歳差の二人…30歳の尚希は年齢相応か少し辛い経験をしているとしても、20歳の隆太は恋愛対象が同性であること・数年来の片想い・諦めなど苦しい思いを多くしてきたからか、尚希の気持ちを第一に考えられる大人びた20歳で、全体的にしっとり大人な雰囲気のストーリーでした。
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  • 未熟な魔法使いと僕

    あしや稚浩

    キラキラの思い出アルバムを捲るような幸せ
    2026年2月15日
    2巻まで読みました。コマ割りが変則的で4コマ漫画風です。3組のCP(未満も含め)のオムニバス形式でストーリーが進みます。

    タイトルにもなっている主役の魔女(主)とかかし(僕)の話は、悲しくも切なくもないのに胸に沁み入る何かがあって、うるっときました。何でしょう…本来は人同士であのような信頼と愛情関係を持てたら最高の幸せなんだろうととは思います。
    だけど、人ならざる者との関係であっても本人たちが幸せなら、それはそれで正解であり一番なのだなと感じました。
    何より、そう思える相手に出会えたことが、最上の幸せなのだろうと羨ましく読みました。

    2巻とも、3組それぞれのキラキラの思い出アルバムを見ているようでした。穏やかで温かい…恋というより愛、家族愛というより夫婦愛のような深くて広い思いが伝わる素敵なお話でした。
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  • 穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC

    百地//さんど/8KEY/孫之手ランプ

    休暇といいつつ刺激的な冒険者生活が面白い
    2026年2月14日
    14巻まで読みました。よくある異世界ものと思いきや、異世界から異世界へ謎の転移をするという変則設定で面白そうと思って読みました。ちなみにアニメも見ています。声優の梅原さんが大好きなので、そちらも楽しいです。

    見知らぬ世界をゼロから探索する割に、冷静で飄々とした態度を崩さないリゼルと男前のジル、どちらも頭脳明晰・タイプの違うイケメンで腕が立つのでスマートな面白さがあります。特に自分にはないリゼルの処世術の高さや賢さに惹かれましたし、様々な場面で何かしてくれるor言ってくれるかワクワクしました。

    始めは14巻もあるので、のんびり進むのかなと思いましたが全然で…1巻に何回も見せ場がありますし、どちらかというと速い展開スピードだと思います。そうは言っても「重要そうな案件でさえも割とあっさり終わる」感じなので小気味いいテンポで次々と…という感じです。

    「元いた世界と繋がる」「冒険者として生活する」「有力者と人間関係・信頼関係を構築する」などのメインテーマがあるのと同時進行で、目的があるのかないのか微妙なクエストが入るので、時々目先が変わって楽しいです。そんな中、一番の見せ場である魔物侵攻の時だけは2巻くらいとって(具体的には8・9巻)じっくり掘り下げてもらえるので、ご安心を。

    あとこれは私だけかもしれませんけど…読解力の問題なのか、明確に示されない隠れた意図や含みのある言動(本音だったり策略だったり)が、分からない箇所が結構ありました。言葉や文字にしないまでも、親切に回想シーンの絵で示してもらってもいまいち理解できなかったことも。それでも単純にストーリーに読み応えがあるので、あやふやなままついつい先を読んでしまう面白さがありました。

    今後は、アニメや再読で理解不足のシーンを攻略したいです。
  • 初代様には仲間が居ない!

    はいじ/高山しのぶ

    「ツレ」という言葉の持つ可能性を思い知る
    2026年2月13日
    ゲームの世界に転生するお話でした。全体的に軽めのノリで楽しく読みました。

    今代の勇者が、過去に戻って初代勇者を闇堕ちしないようにサポートしながら旅をする…はずが、今代勇者がなぜか犬扱いの犬呼ばわりとか、ややこしくて面白かったです。

    エクスカリバーを手に入れるシーンなんて、当の本人がその意味に気付かない(知らない?)ことに呆れ半分面白半分で、奇妙なすれ違いというか認識不足に笑ってしまいました。

    そんな感じで、ただ楽しいお話かと思いきや犬にとって辛いターンの時は、ちょっと泣けてしまって…そういう反応は作者さんも意図していない気がして、自分でも可笑しかったです。

    前半が犬視点で、後半は3割くらいが初代様視点で語られる構成でした。後半で初代様の心情が分かるにつれて(違うかもしれませんが)「これって自業自得というか、いわゆる攻めザマァというやつでは?」と思いました。「ツレ」の意味するところは、初代様以外の私を含めた皆の意見が絶対的に正しいと思いましたから。

    7割のところで、突然の転機が訪れます。これがまぁ…かなり強烈な出来事で、本人は当然、私も焦りましたが、結果的にとても捻りの効いた展開になっていて面白かったです。

    ライトなテイストながら、読む人によって深さに幅がでるようなテーマもあって、面白さと読み応えがありました。
  • 王子禁制(アイドルキンセイ)

    麻生海/月村奎

    超王道ながら小技が効いてて楽しめました
    2026年2月12日
    原作の月村奎先生の作品は、数えたら11作品読んでいて、泣けるものから楽しいものまでどれも印象的で大好きな作家さんです。作画の麻生海先生は『の、ような』が大好きです。お二人のコラボという事で読んでみました。

    内容は、あとがきで月村先生自身が「コテコテな設定」と仰っているように、かなり王道のアイドルものだと思います。正直…スマホ持ってるし出版も2021だけど、ひと昔かふた昔前のノリで、あまり今っぽさは感じなかったです。なので今どきのノリを求める人には向かないかもしれません。

    ノリはともかく、双子の設定と葛藤・誤情報と勘違いからのすれ違いなど、幾つもの波があるのでストーリーが豊富で楽しく読めました。続きのスピンオフ(郁翔の双子の兄・拓翔の話)も読むつもりです。
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  • 教授αの恋はなんかちがう【電子限定おまけ付き】

    さがみしか

    微妙で絶妙な教授の「運命」の解釈が素敵
    2026年2月11日
    程度の差こそあれ、辛いとか重いとかのイメージのあるオメガバースですが、こちらは明るく可愛くしんみりするシーンがあるくらいで読みやすかったです。子育てBLでもあるので、ちびっ子好きの人にはお勧めです。

    晴くんの小学3年生という設定が絶妙で、可愛さもありある程度の社会性もあり、でも未熟な部分も多々あって…大人の会話に参加できたり思いやりのある行動ができたりとストーリーの軸として大活躍してたと思いました。

    教授のキャラも、かなりいい味を出していたと思います。タイトルの「なんかちがう」がやたら言い得て妙で、本当に「ちょっとズレてる」んですよね。そのズレ具合に嫌悪感を一瞬でも持ったら終わりな気がするけど、不思議と綱渡り状態でもギリギリ落ちない妙な安定感があって楽しかったです。

    分かったような分からないような「運命」の解釈も好きです。子供って、子供ならではの幼さでどうしたって(意味はなくても)一番が良くて、ベターはなくてベストなんですよね。教授が晴くんに言って聞かせた内容は、子供への思いやり溢れる説明だと感じました。

    遺伝子的にも心情的にも二人は「運命」で、皆で家族になるのも「運命」で、素敵だなと思いました。
  • オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁

    滝沢晴/奈良千春

    運命の…出会いであり番である二人
    ネタバレ
    2026年2月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何だか色々とツボに入りましたし、好きが溢れてしまう上に面白いという…控えめに言って最高な作品でした。素直で純粋で可愛いシリルは、悪意のある者とない者と、玉石混交の言動や行動などを常に前向きに捉えて頑張ります。ハッキリ言って、細かな設定や伏線など透けて見えるし読めるんですです。それでもシリルに感情移入してうるっときてしまいました。

    とんだ誤解から入る結婚生活も乗り越え、恋愛における心の機微以外は完璧なエセルレッドの心の錘、トラウマさえもなくしてしまうえるシリルは、本当に愛すべき素晴らしい存在だなと思いました。

    今回のテーマである「すれ違い」は、作家さんによって色付けがしやすいと思います。それこそ心が削がれるような激重〜軽いものまで。タイトルで不穏な空気を醸しつつも、先生の作風は明るいことを期待していましたが、想像以上に面白かったです。グッとタイトルに引き付けておいてからの納め方も楽しめました。

    気になるシーンやセリフはたくさんありますが、一番は「◯茎の件は〜」です。読みながら、こんな吹き出しそうなセリフを、この場面で何食わぬ顔してよく言えるな…と思いました。あとがきで同じセリフを先生も一番気に入ってると仰っていたのが印象的でした。我ながらポイントを押さえられてて素晴らしいと自画自賛してしまいました。
  • いとしのミスターチェリーボーイ 【電子限定特典付き】

    南国ばなな

    真面目と笑いの黄金比率…絵も綺麗で最高!
    2026年2月9日
    ちょっと…なかなか見ないくらいの高評価につられて読んでみました。絵も綺麗だし、出だしのシーンのクズっぽさ漂うイメージとは裏腹に笑えるしジンとくるし、素晴らしい内容でした。

    綺麗な絵で決めるところは決め、同じ繊細さの絵で全力の変顔とか、躍動感のありすぎる絵には笑いました。おばあちゃんの話、母親の話にはしっかり人情味がありました。タイトルは、正直ちょっとかかってるだけかと思ってたんですけど、これでもかというくらい「チェリー」で押してこられて、「あるある」の凄まじさに笑いしかなかったです。
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  • 秘密の純真オメガと溺愛王【特典付き】

    名倉和希

    実はリリだって魔法を使えるのでは?と思う
    ネタバレ
    2026年2月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 挿絵がないのだけがとても残念でしたが、何もかも最っ高〜に良かったです。特に五歳児のリリが可愛くて仕方なく…初めて大人の姿に戻った時は、あろう事かがっかりしてしまった程です。その後また五歳児になった時には、可哀想と思って読んでたのに嬉しくなってしまいました。

    リリが本当に純真で純情なものだから、普通の人が言ったなら多少なりともみだ◯な印象を持ってしまうセリフも、不思議と清廉と感じてしまいます。リリを好きなユージーンならいざ知らず読者の私でさえもそうなので、「この現象こそがリリ最大の魔法なのでは?」と思いました。

    そんなリリなのでユージーンが溺愛するのも当たり前で、時にデレデレと締まりのない顔になりヒューゴに心理的にも物理的にもツッコミを受けている姿が楽しかったです。完璧な攻めのヘタレな所にキュンときました。受けも攻めも私好みで最高に幸せでした。
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  • スピンオフで会いましょう【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

    いちかわ壱

    業界の良い面だけを見て癒されるストーリー
    ネタバレ
    2026年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アイドル(俳優)ものとして王道かなと思います。仕事にも恋愛にも真面目で一生懸命な二人だから真剣さと業界特有の華やかさや明るさはありますが、スキャンダル的な辛さはないので安心して二人の成長を見守れました。

    桐ヶ谷のクールな雰囲気が、真白との交流で少しずつ和んでいくのにキュンとしました。桐ヶ谷のクールなイメージを月としたら、真白は太陽みたいに明るくて対照的な二人です。月は太陽の光で輝く理屈からも、二人にぴったりな表現かと思います。夜の月と昼間の月、表情を変えてもどちらも美しいところもまた素敵です。

    2巻は1巻より糖度を高めながら仕事面の掘り下げもあって、かなり充実した内容でした。桐ヶ谷のクールさはいい意味で残しつつ、プライベートでも仕事でも柔和さを見せるようになって、隠されてた魅力が何割増しにもなり、誰にとっても嬉しい変化があったように思いました。

    ずっと考えながら読んでいても分からなかったタイトルの意味は、最後に分かるようになっていて、なるほど…おしゃれな構成だなと思いました。
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  • 傲慢アルファと秘書の初恋

    名倉和希/秋吉しま

    修羅場でワクワクしてしまう痛快攻めザマァ
    ネタバレ
    2026年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品は、『アーサー・ラザフォードシリーズ』と『竜は将軍に愛でられる』シリーズから始まり何作か読んでいます。最近は『恋のついでに御曹司』が、楽しいし笑えるしで好きです。今回は御曹司の次くらいに面白かったです。

    チラッとレビューを読んで「攻めザマァ」みたいなコメントがあったので、それなりに辛い展開も覚悟して読み始めたのですが、見間違いか?解釈違いか?と思うくらいいい雰囲気で進むので、安心して読んでいました。そんな警戒を解きかけた、ちょうど半分のところで、計ったように決定的なことが起こります。

    お互いにショックを受け冷却期間を設けますが、その間に悠斗の妊娠が分かり…同時期に角田からその(妊娠)の可能性を指摘された島崎。自分の生い立ちが原因で「子どもはいらない」と豪語していたのに、思わず出た本音「あの可愛い悠斗の子なら可愛いのではないだろうか」のセリフに、「いや、問題はそこじゃない」と「自分に似る可能性は考えないのね」の2つの意味で唖然としてしまいました。角田のお説教じゃないけど、いい年になってからの初恋はいただけないなと思ってしまいました。

    その後の修羅場では、ドキドキするのは当たり前で、ワクワクしてしまう自分がいました。修羅場でワクワクって…あまりない感覚ですが、これほど痛快な「攻めザマァ」は見たことがないです。絶対にアカン相手に向かって三度も‼︎「エロジジイ」呼ばわりした挙げ句、終いにはダメ押しで「クソジジイ」まで言ってましたからね。ことの顛末が予想できる私としては、ワクワクついでにニヤニヤが止まらないくらい面白かったです。
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  • 保健室の小松先生が誰にでも優しい理由

    春之

    面白さと切なさが共存する優しいストーリー
    2026年2月5日
    『エレベーター・ストラテジー』が凄く良くて、次に『溺愛武士の運命の相手は俺でした』を読んで、そちらも良かったです。そこで3作めのこちらを読んで…やっぱり好きだなと思いました。

    先生の作品は、どれも設定・展開に既視感がないのが最大の強みであり特徴だと思います。大御所の作家さんだと、「既にあるものを膨らませたり新たな要素を加えたりして、より良いものにする」こともできると思います。でも春之先生の場合は、何もかもがオリジナル感満載で斬新だなと感じます。そこが素晴らしいです。

    ただ、今回は脇キャラも含めた主要登場人物の全てに暗めなバックグラウンドなり環境なりがあるので、悲しい気持ちになることもあると思います。バカ殿なんて不名誉なあだ名を付けられて、実際バカっぽくて面白い織田にも明るくない過去がありましたしね。面白いだけでなく切なさもあるお話でした。
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  • 大家族四男・士郎シリーズ

    日向唯稀/兎田颯太郎

    しっかりテーマも読み応えもあって面白い
    2026年2月4日
    本編の『男系大家族物語』から入りまして…未だ本編は途中なんですが(長編だから読む以前に集めるのが大変で)こちらを読み始めました。そんな事情もあり、はっきり言い切れるものでもないと思いますが、本編より面白い…かも…。

    本編と違って10歳の小4が主人公なので、当然BL要素はなく一般的・社会的なお話ばかりです。テーマも当然?お友達関係やその親のこと、学校のことで…いくら天才とはいえ、子供が主人公だしねぇなどと侮るなかれ。12冊を一気に読み終えてしまうくらい面白かったです。

    一冊ごとにテーマは1つ2つなんですが、人と人・事件や問題が巧みに絡ませてあり、誰がどう・何がいつ関わってくるか読めなくて、繋がった時のちょっとした感動や驚きが楽しくて仕方ないシリーズです。人間関係や人の心情など、勉強になることが多くて大人でも読み応えがありました。

    『男系大家族物語』が三男までのお兄ちゃんたち中心の話だとしたら、こちらは四男・士郎から七生までのちびっ子中心の話でした。
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  • 勇者にゾッコン一寸王子

    瀬戸うみこ

    久々に吹き出すほど笑える作品に会えて幸せ
    2026年2月3日
    最っ高ー‼︎に楽しかったです。あまりの面白さに読み終わってすぐ、完結してないか確かめてしまいました。あとがきで先生が「元は読み切りだった」と仰っていたのもあり不安でしたが、続いてくれて安心しました。

    先生の作品は『カスタマスカレード!』シリーズ以来で、あちらは可愛さと楽しさ明るいノリ、仕事面では真面目で恋愛にも真剣なところが好きで…こちらは更にファンタジー世界を利用した設定とギャグ要素がふんだんに加わって、最高の盛り上がりでした。

    魔法だSNSだと何回も小ネタで笑わせてもらいましたが、一番は97ページの下段…オルトが治療魔法を使ったときですね。もうね、あまりに脈絡のない状態と絵面に漫画みたいに「ぶっ」と吹き出してしまいました。いやいや、ここを素通りできる人がいたら会ってみたいくらいに衝撃の面白さでした。
  • 太郎 DON’T ESCAPE!

    mememe

    多少好みから遠くてもぜひ読んでみてほしい
    2026年2月2日
    「凄く良い!!」という噂を聞きつつ、綺麗な絵が好みなので何となく敬遠していました。今回、還元やらクーポンやらで思いきって購入してみたらば…予想に反してどハマりしてしまいました。

    はっきり言って、私と登場人物とで重なるところ(共通点)は今も昔も一点もないんです。それなのにキャラ達それぞれの心情が凄く伝わってくるし分かるんです。そう思わせる書き方がされているから感動するし、すごいなと感じました。

    あとは大阪弁なのも魅力の一つかなと思います。偏見かもですが「大阪弁、ちょっと怖い」イメージは一定数ある気がしていて、それを全く感じさせないどころか可愛さや親しみやすさの方を強く感じました。絵柄も特徴的だと思うのに、一軍メンバーはカッコよく見えるし、太郎は可愛く見えました。

    ストーリー展開の良さももちろんですが、様々な要素がうまく溶け合って最高のものが出来上がったのだと思います。私のように多少好みから離れているかも…くらいで迷っている人には、もったいないのでぜひ読んでもらいたいです。
  • うたた寝の後の世界「ifの世界で恋がはじまる」番外編【電子限定版】

    海野幸/高久尚子

    短い中にも本編を踏襲した流れがあっていい
    ネタバレ
    2026年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編を読んだのはだいぶ前ですが…メディア化されるくらいに良い話だったので内容はよく覚えています。なので本編を再読することなく、すんなり世界に入れました。

    富岡に話した愚痴から始まり、深夜アニメの設定など短い中にもしっかりしたフリがあり、意外な展開に戸惑う彰人。本編の流れと前述のフリとがあるので、彰人の当惑は手に取るように分かってニヤニヤしてしまいました。でも私は、そこに先生の思惑(彰人へのミスリード)を感じたので、オチが読めてたし当たったので、とても楽しめました。

    ラストで、「第二、第三の…」という大狼と、何だかんだ目の前の大狼が好きな彰人が、大人気なくて可愛いくて面白かったです。
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  • ほんと野獣×好きって?

    山本小鉄子

    一粒で二度美味しい…お得感溢れる一冊
    2026年1月31日
    27ページ中漫画は18ページ。作品紹介の広告的なページが多かったのですが、ほとんどがカラーなのでイラスト集のような要素もあって、それはそれとして楽しめました。内容は実質18ページとはいいつつ、思った以上にボリュームがあります。それは多分、吹き出しのセリフ以外の細かい文字の書き込みが多いからで、ページ数以上の読み応えに大満足でした。

    今回は2作品のコラボ設定なので、理想は両方とも既読がベストでしょうけど、どちらか一方のファンであれば充分に楽しめると思います。特に『ほんと野獣』は長編で、私も最新刊まで数冊読んでませんけど、時々無料で読めたりするので入りやすい気がします。
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  • ナカまであいして 特典小冊子

    百瀬あん

    本編にない色々なシチュが楽しめて嬉しい
    ネタバレ
    2026年1月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ①小冊子18ページ+アニメイトペーパーとコミコミペーパー各1ページ。小冊子の方は、勝手なイメージかもしれませんが、いつもとガツガツキャラが逆になっている感じで、新鮮で可愛いかったです。ペーパー2ページは、4コマ風のノリとオチとで楽しく読みました。

    ②小冊子12ページ+6タイトル10ページ。小冊子は、体操着一枚であそこまで色々考えられる常盤って、無駄に凄いなと思いました。他の6タイトルの中では、図書室のお話が好きです。図書室の貸し出しカウンター内で楪にくっついて座る常盤を見た後輩女子が「ありがとうございます」と言うシーンが、なんかズレてて(でも気持ちは分かるので)笑っちゃいました。
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  • ぼくらが微熱になる理由~バタフライ・キス~

    冬乃郁也/崎谷はるひ

    ここからバタキスの世界が始まります
    2026年1月29日
    シリーズ一作め。作品コンプリートするくらい大好きなシリーズです。

    内容的には王道だと思います。バタキスシリーズはここから始まったんだなと思えるような、素直で真っ直ぐなキャラばかりなのでサラッと読めました。順番としては一番ですけど、私は間違えて光聖と秀穂から読んでしまって、そのまま次は将嗣と千晶と読んで、それから最初に戻ったので…かなり穏やかな気持ちで読めました。どんどん過激になっていく感のあるシリーズ(MAXは将嗣?)なので、これから読む人には順番に読み進めることをお勧めします。
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  • 明日、起きたら君は

    早寝電灯

    互いの存在が大きな唯一の救いになるような
    2026年1月28日
    『52ヘルツの共振』でハマり、あと2・3冊でコンプリートするくらいまできました。先生の作品は、どれも優しくも切なく、現実を見せつつも温かさのあるストーリーが魅力です。今回は、タイトルからして悲しい別れの雰囲気が漂っているように感じて、切なさに大きく振れた内容かと思いきや…オムニバスの3CPのどれも温かく優しい話でした。

    皆が皆、それぞれに「臆病な自分」を飼っていて、時に自分でさえもコントロールするのに困惑してしまう。でも勇気を出して向き合えば、お互いの存在が救いになり一歩を踏み出せる…そんな感情の流れみたいなものが伝わってきました。
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  • 腐男子バーテンダーの嗜み

    なる粉

    BL好きオタクバーテンダーのギャグ漫画?
    2026年1月27日
    想像と妄想でBLを楽しむ腐男子バーテンダーのお話です。腐男子であってもゲイではないこと、ジャンルも少女漫画であることから、BL好きな方もそうでない方も楽しめると思います。2巻まで読みましたが、BL的な現実的な接触は皆無でした。

    内容は、雰囲気こそBL風ですけど、ほとんどオタク・ギャグ漫画に近いかなと思います。二次創作は聞いたことあっても正確な意味は分からないし、コミケも行ったことがなくて想像でしか分からない私がオタクでないと仮定すると(乱暴かもですが)主人公は、ディープなオタクというイメージです。でも私も腐女子ではあるので、BLあるあるとか会話が面白おかしくギャグ調で描かれているのは面白かったです。

    1巻は割とオタクと妄想BLの割合が半々だった気がしますが、2巻はオタクの要素が強かったと思います。私自身はオタクではありませんが、子供がちょっと前までオタク気味だったので、好きなものを語り出すとヒートアップしがちな所にオタクあるあるを感じました。他にもア◯メイトのコラボカフェは、子供に連れて行かれてシステムを知っているので、実体験と重なって楽しかったです。

    オタク度が高いしキャラも濃いので、ページ数の割に読み応えがありました。
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  • あまやかに蝶は濡れ ~バタフライ・ブルー~(漫画)【シーモア限定描き下ろし漫画&電子限定描き下ろし漫画付き】

    冬乃郁也/崎谷はるひ

    大好きなバタキスの世界が広がっていきます
    2026年1月26日
    将嗣・千晶のスピンオフということでしたが、本編がかなり(と、私は思う)執着強めの重い愛情がテーマなのに対して、今のところハードすぎないストーリーでした。寓護が多少ミステリアスに映らないでもありませんが…単に大人の余裕があるだけで裏表はなさそうです。諒にしても(あらすじにあるような)不幸体質というよりは、不運なだけという気がしました。

    愛情面でのやり取りは、本編のハードなのが好みの方でしたら大分ソフトに感じるでしょうし、シリーズの他キャラ・他CPが好きな方なら似たような雰囲気で楽しめそうです。ちなみに私は光聖・秀穂が好きですが、こちらも将嗣・千晶に次ぐハードさなので(と思う)それよりはソフトな気がします。推しCP・推しキャラによって、即買いするかどうか判断するのがいいかもしれません。

    新キャラ以外には、将嗣が少し出てきますが千晶は今のところ会話中に名前が出るだけで、勇気が電話相手として1コマ出てきました。
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  • マスターは恋を知らない【単行本版】

    あまきいお

    幸せ一杯の小冊子、読んだあなたも幸せに♡
    2026年1月25日
    本編は単話で読みましたので、番外編があるとは最近まで知りませんでした。今回は番外編のレビューになります。

    漫画として読めるのは、実質12ページくらいです。でも、かなりの読み応えがありました。なんというか…大人可愛い好きのダダ漏れ加減が絶妙でした。2人の愛情以外にも、親子愛だったり友情だったり、色んなプラスの情が感じられる素敵な小冊子です。

    個人的には、オムライスの始まりの話が一番好きでキュンときました。あと無造作にキャップを被せるシーンも良かったです。
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  • 中野の成島さんとふみくん

    村上キャンプ

    ミルフィーユみたいに素敵な層で出来てる話
    2026年1月24日
    優しい甘さと温かさをミルフィーユみたいに何層も重ねたみたいな、贅沢な幸福感に浸れるお話でした。初作家さんでしたが、なんとも言えない独特の絵柄と雰囲気が…陽だまりとか木漏れ日のような、心がふんわり・ほわほわするような空気感ですっかり虜になってしまいました。

    成島さんもふみくんも、どちらもゲイではなかった(もしかしたら今も?)と思うけど、「好きになった人が同性だった」「同性を好きなったのではなくて、君を好きになった」というのが、ごく自然に伝わってきました。

    普通は、それらのセリフを口に出してキャラに言わせてしまいがちなんですけど、あえて言わせずに絵で伝えて、それがまた(本人同士にも読者にも)伝わるっていうのがね…作家さんの腕でありセンスなのだなと思いました。

    一冊でファンになりましたが他の作品の雰囲気は分からないので、似たような優しげな作品から読みたいです。
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  • 「オンエア終了、反省会をはじめます!」番外編集【電子限定版】

    芹沢まの/みずかねりょう

    アキと湊人の幸福感が、私まで伝わってくる
    ネタバレ
    2026年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 番外編でもあり、本編のその後の話でもあるような…内容の2話が収録されていました。2話めの「同窓会」の話が主で、過去と現在の両方で色々と区切りなり気持ちの整理なりがついたようで安心しました。

    誤解が解けて、親友たちと以前の仲を取り戻せた湊人。すっかりわだかまりがが消え、信頼を取り戻せて良かったです。「彼は、どんな人?」と聞かれて、「一言でいうと」などと切り出しておいて、6つも美点を並べ立てたのには笑ってしまいました。いや、一言で言えてないじゃん…(笑)

    ライトノベルの番外編は、あまり買わないのでよく分かってませんが、私の感覚では「ページ数も含め、お値段以上に充実した内容だった」と思います。読後の幸福度が高いです。本編割読んだ方には、強く強くお勧めします!!
  • 訳あって、新婚です

    上田にく

    予想外の設定や展開でとても楽しめました
    2026年1月22日
    先生の作品で初めて読んだ『これは嘘の結婚だから』が良かったので、こちらも読んでみました。

    BLも小説に漫画にと(数えきれないほど)大量の作品を読んでいると…悪い意味で「先を読んでみたり」「定義づけしてみたり」しがちで、我ながら玄人ぶってるところがありましたが、いい感じに大して高くもない鼻をへし折られて何故かスッキリしています。

    ありがちなキャラ設定にありがちなストーリー展開かなと、勝手にカテゴライズしかけた直後の、早すぎる展開と噛み合わない心理。であるのに、二人の関係は至って良好で…不思議なチグハグ感がなんとも言えず微笑ましく思えました。

    のほほんとした雰囲気に相応しく、どこかしらふわふわ・のんびりしたテンポでアップダウンも多く楽しめました。絵も可愛らしいく、悪感情を持つ人物もいなくて読みやすいです。
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  • マスターは恋を知らない

    あまきいお

    綺麗に纏まっていてスッキリ爽やかな読後感
    ネタバレ
    2026年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ スッキリ爽やかな絵に合った軽やかなストーリーでした。5話完結で少し短めということもあり、大筋の展開は王道ラブストーリーだと思います。それでも各要素が少しずつ絡めてあって、きちんとインパクトもあって読みやすかったです。

    私は、阿久津とマスターが実は…なストーリーが意外性があって好きです。分冊で読んでいたので知りませんでしたが、単行本版の方に番外編があることを知ったので、そちらも読むつもりです。
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  • ビッチと番犬【電子限定おまけ付き】

    ヤマヲミ

    他作品の短編もあって一粒で二度美味しい
    ネタバレ
    2026年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今回もあとがきまで余すところなく全て面白かったです。しかも大好きな『サドのオトコを落とす方法』の14年後の話が22ページ収録されていて、思いがけないラッキーに狂喜乱舞しました。『サドの〜』が好きな人には、こちらもおすすめです。

    本編は、タイトルにあるように見ようによっては「ビッ◯」な面もある主役なので、好きな人以外との行為がNGな人には厳しいかもしれません。私は、芯のない真性の「ビッ◯」は苦手だけど、理解できれば許せるし「終わりよければ…」タイプなので読めました。

    そして、いつも期待のあとがきは、今回も最高に笑えました。先生にとっては良いのか?悪いのか?なんであんなに面白いネタが湧いてくるんだろうと感心してしまいました。
  • バニラ・ショコラ・シガレット【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】

    熊猫

    糸電話で仲直りって…令和でも刺さります♡
    ネタバレ
    2026年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズもので、この後出版順では『ビター・シガー』へと続きます。が、時系列ではこちらが後になります(『ビター・シガー』は前日譚的なお話なので)。私は出版順とは逆に読んでしまったけど、結果的に時系列的には後の話になるので(怪我の功名?)かえって良かったかも…と思います。

    内容は、2CPの話で『ビター・シガー』の豊橋と高槻、椿と…誰かは読んでのお楽しみで。自分も周りも異性愛者と思っていた椿が、引越し先のCPと人間関係を築くうちに、偏見寄りの考えや自分の心との向き合い方を模索していきます。

    元々豊橋・高槻CPのほのぼのしつつ現実味もある、雰囲気ややり取りが好きでしたし、椿の何でも抱え込んで我慢して…結果、失敗してしまう詰めが甘いところなんかが可愛いなと思いました。高槻と似てるようで違う可愛さがある気がします。
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  • 華ちゃんと咲季くん

    あしや稚浩

    キャラ設定が斬新・盛りだくさんで楽しめる
    ネタバレ
    2026年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今の時代にぴったりな内容で、色々考えさせられたり楽しませてもらえました。大前提であるキャラ設定が大胆で…主要な登場人物のほとんど(率でいったら5割超え)が、見た目と実際の性別が逆というところが斬新で面白い。それに加えて性的指向についても良い意味で緩くて、ハッキリしている人もそうでない人も大らかに包み込んでくれるし、対立したり口喧嘩しながらも助け合って生きていくみたいなストーリーが良かったです。

    咲季を表現するのに、「聖人」に「イケメン」のふりがなを付けている事に笑ってしまいました。2巻では明美の性的指向が明らかになり、誰かと何かが始まりそうな気配も…私はある気がしています。咲季の心に引っかかっているトラウマめいた過去の出来事があるらしいと察した華。正にその人物と出会うことになり…1巻でもまぁまぁ盛り込んであった気がしますが、2巻になって更にキャラ同士の関係や心理描写が深く濃くなってきた感じです。早く次巻が読みたいです。

    普段はBLばかり読んでいるけど、かなり楽しめました。
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  • Otama in Pocharunoland【オメガポルノ同人版】

    広里かな

    おたまちゃんファンの方には楽しめます
    2026年1月17日
    表紙・文字情報だけのページを除いて、実質50ページありました。

    内容は…タイトルからも何となく察せられるように「OTAMA in wonderland」的なお話なので、設定やらストーリーやら色々と、あるような?ないような?某有名作品に寄せているのは分かりますが、何とも不思議なお話でした。

    メインのお話以外にも、超短編の「龍太郎のクリニック」のお話など3作が収録されていました。私は、キャラなら兎三郎が一番好きなので、彼のイケメンパワー全開のジャンケンのお話が好みでした。
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  • これは嘘の結婚だから

    上田にく

    「嘘から出たまこと」のようなストーリー
    ネタバレ
    2026年1月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルのまんま「嘘の結婚」と言ってしまうと、取り方によっては重みがあるような気がしますけど、それよりは「嘘から出たまこと」という感じのストーリーだったと思います。なので、ありがちと言えばありがちではあるのですが、面白おかしいドタバタや軽いすれ違い、きょうだい関係の伏線など、細かい設定と展開で楽しめました。

    そもそもの問題…「結婚相談所のアドバイザーに既婚を求めるか否か」について、私なりに真面目に考えてみました。そしたら割とすぐに&素直に「やっぱり既婚者の方が信頼できる」と思いました。読んでた時は、ママさん社長の方考えとかノリについて行けないと思いましたが、自分が会員だったらと考えて今なら妥当な気がします。これからは幸せパワーでグングン成婚率を上げていってほしいです。あと姓は「寿」にしたら良いと思います。
  • 片恋ストラテジー

    秋良ろじ

    彼は間違いなくホワイトサイコパスだと思う
    ネタバレ
    2026年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ DKだし、腹黒だの策略家だの言っても可愛いものでしょう…と思いつつ一回めはサラーッと読みました。レビューをする為にもう一度読んだら、見落としてたものが色々と見えてきて「怖…」となりました。ホワイトサイコパスという言葉がピッタリだと思います。

    一縷は、不毛な恋をしているなんて言いながら、最後は「勇気に選ばせる」とか、タイガ曰く「わざと負けた」とか、本当に純粋な勇気への恋心があるのか?疑いたくなるレベルで計算高くて、ゾワッとしました。特にタイガのセリフの裏付けを得る為に振り返った時(検証するまで負けは不可抗力だと思ってたんですけどね)確かに躓いたすぐ後のコマで口元がニヤッとしていて、本気で怖かったです。

    個人的には絶対に好きにならないタイプだし、正直あんな風に囲い込まれて「勇気は幸せなのかな」と心配だし、究極には「メリバと言える」気さえしています。

    溺愛執着ものは好きなんですけど、策略系執着はあまり出会わないので新鮮でした。
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  • 武闘派ヤクザ、異世界へカチコミ転移!

    綺月陣/木村タケトキ

    初の異世界ものと思えない仕上がりで面白い
    ネタバレ
    2026年1月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あとがきで先生が「異世界ものは初めての試み」と仰っていて「転移と転生、召喚と降臨などの異世界用語(?)の違いもわからず、他作家さんの作品で勉強するところから始めた」というのですが、そこで初めて私も「そういえば20冊以上読んでるけど初かもね」くらいの認識でした。逆に言えば、初を全く感じさせない上手い組み立てだったと思います。

    出だし部分では、往年の作品たちを感じさせる血生臭い本格的な描写もありますが、すぐに異世界シーンへ突入してソフトになりますので、ヤク◯ものが苦手な人でも大丈夫だと思います。

    物語は、メインの晏司とトワを中心に進みますが、読むほどに「で…第一王子は?」の疑問を抱くのは私だけではないと思います。途中で匂わせ描写もいくつかありますが、ネタバレ的に言いますと、はっきりした事実が分かるのは半分を過ぎた辺り(55%)です。私にとってはかなり意外で、予想と違い過ぎてて驚きましたし、先の展開が読めなさすぎて興奮しました。

    個人的に一番感動したのは、ストーリーとあまり関係がない「居合い抜き」でした。これは、ぜひネット検索などで師範級の方の映像をご覧いただきたいです。普通に見ても言葉通り「目にも止まらぬ」速さで全く見えません。いやいやいや…そうは言ってもでしょと思いつつスローでも、更にスーパースローでも見てみました。でも、見えないんですよ。信じられない映像を見たので、晏司の技の凄さがよく分かりました。

    途中何ヶ所か、異世界に現代日本特有の表現が混ざっていた気もしますが、違和感を感じるほどでもなく楽しく早いペースで読めました。
  • アキラとあきら

    池井戸潤/登田好美

    小説・漫画・映画、3通り楽しめる作品です
    2026年1月13日
    超有名作家さんであるのに…実はドラマを見たことはあっても小説は読んだことがありませんでした。こちらも同タイトルで小説もありますが、漫画の方を紹介されて面白そうだったので読んでみました。

    結論から言うと…小説2冊分が漫画1冊になっているので、具体的にどこがどうとは分かりませんが、だいぶ端折られている気がします。でも、考え方だったり解決策だったりの重要なポイントはしっかり押さえてあって読み応えはありました。

    読み終わってからネット検索して知りましたが、イケメン二人のダブル主演で映画化もされてるんですね?残念ながら私が契約しているコンテンツでは取り扱いがなかったけど、機会があれば観たいなと思いました。

    漫画は、いよいよこれから二人の物語が始まる…という所で終わっていました。
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  • 幼児になった呪われ王子に口説かれています ~昼は三歳児、夜は美青年と山暮らし~

    滝沢晴/亜樹良のりかず

    イケメン無罪ならぬ、ちびっ子100%無罪
    2026年1月12日
    ちびっ子好きには堪らない、純度100%の可愛さでできたキラキラ眩い宝石を愛でるような幸せなお話でした。純粋な幼児ものももちろん大好きですが、今回の見た目と身体能力等が3歳児で、頭脳は大人のままという設定も最高に可愛かったです。舌ったらずな口調もちょっぴり生意気なセリフも全部許せてしまうんですよね。イケメン無罪ならぬ、ちびっ子無罪という感じ。他の方も仰っていますが、私も「こちらからは以上です」に萌まくりました。他にも語尾の「〜だ」が「〜ら」になっちゃう所とか、自然と顔が緩んで真顔を保てなくて怪しいくらいにニヤけてしまいました。

    ただちびっ子の可愛さだけで一点突破するのではなく、しっかり細かい設定とストーリー展開、人間関係の機微、一番はユベールの純粋な人柄について書かれていたので、十分な読み応えもありました。
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  • キミトコレカラ

    山本小鉄子

    人間味溢れる悪魔キャラたちで楽しい
    ネタバレ
    2026年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ二作め。本編で脇キャラだった吾郎とベルデ中心のお話でした。スピンオフと言っても、エンドと力也も頻繁に登場します。というか、大いにストーリーに関わってくるので、スピンオフというか続編みたいな感じでした。

    細かい設定や契約事など、それなりにツッコミどころもある気がしたけど、それらをかき消すほどの面白さはさすがでした。二人の仲を引き裂こうと出張ってきた狼男の襲撃で、高位悪魔と言えども強くないベルデと、弱小化状態のエンドで倒せるのかハラハラしました。

    そんなこんなの狼男との対決と末路が、ちょっと意外で面白かったです。あと、エンドの召喚図の原本のありかとその使われ方、コピーうんぬんの話も笑えました。そして、間違えてシリーズ三作目から読んでしまったが為に生じていた、最大の謎である「ベルでは男なのに子供を産めるのか?」については、ベルデの母の話で無事解決したのでスッキリしました。

    シリーズ三作目は始まったばかりなので、今後二人の赤ちゃんが、悪魔的な力を持っているのかいないのか気になります。それについても触れてもらえたらいいなと思います。
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  • 落花と破鏡の

    里つばめ

    幼馴染み…再会と救済のラブストーリー
    ネタバレ
    2026年1月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『東京似非紳士倶楽部』と同時発売で期待していた作品です。結論から言うと、2作品とも既存の作品とは違うテイストでした。『東京〜』が、御曹司たちの浮世離れしたハイソなラブコメ(あくまでも私個人の感想です)で、こちらはちょいオカルト混じりの幼馴染み再会ラブストーリーでした。

    どちらも先生の作品の中でも特に『GAPS』シリーズや『俺が好きなど〜』シリーズが好みの人には、多少の物足りなさはある気がします。私はホラー全般が超苦手ですが、このくらいなら全然大丈夫でした。怖さより寧ろ切ない感情の方が強かったです。

    真智と然、二人ともそれぞれに暗い過去を持ち、人に言えない闇を抱えて苦しんでいて…それなのに周りからはそうとは見えないが為に、窮地から脱するのに時間がかかってしまうのが見ていて辛かったです。それでも再開した後、二人の状況が悩み苦しみながらも少しずつ好転していくようでほっとしました。
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  • 今夜も眠れない

    山本小鉄子

    悪魔と人間との異世界ラブコメ
    ネタバレ
    2026年1月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズものとは知らずに最新刊でスピンオフのスピンオフである『天使と悪魔』から読んでしまい…面白かったので、大元のこちらを読んでみました。

    先生の作品だからと、分かっていたけどやっぱり面白かったです。力也のあだ名も笑いのセンスがあると思うし、アパートの住人も何かしらやらかしてくれそうで楽しみです。

    本来なら下級悪魔が来るはずが、入れ替わりで来た上級悪魔のエンドの本来の姿や強大らしい力がどれ程のものか期待がたかまります。

    2巻まで読んで今更だけど、エンドとベルデの目が人間と違うことに気づいてハッとしました。悪魔ということで違いを出そうと表現が細かいなと感心しました。

    サブCPの吾郎とベルデのやり取りも面白かったです。それにしても…『天使と悪魔』では二人の間に子供がいたんですよ。最初ベルデが女だと思っていたので、ゲイの吾郎が宗旨替えして(できるのか分からないけど)子供ができたのかと思いきや、ベルデは男。ならば吾郎はゲイだから男×男は分かりますが、子供はどうやって?という大きな疑問が浮かびました。

    あとがきで先生が「異世界ものは苦手」と仰っていて、なるほど言われてみたらバトルシーンはそんなになくて、全巻通して口頭説明で処理されてた事が多かったような気がします。なので結局、期待していたような悪魔の異能力は見られませんでした。でも何気に「心を読むことができる」というのが、一番驚いたし面白い特殊能力だったなと思いました。スピンオフも楽しみです。
  • 溺愛王子、無垢なる神子を娶る【特別版】(イラスト付き)

    小中大豆/石田惠美

    不安な気持ちが幸せな不満になるまでの軌跡
    ネタバレ
    2026年1月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品は『気難しい王子に捧げる寓話』が刺さり、明るいものからシビアなものまで色々と読んでいますが、意外に初めてかも?という雰囲気のストーリーでした。

    国家間の陰謀がある訳でも政治的な謀略がある訳でも、ミステリーやサスペンス要素がある訳でもなく、ひたすら甘い…私は何かしらの推理ものが好きなのですが、甘々溺愛(だけ)のストーリーも楽しく読み進められました。

    なんでしょう…やっぱり先生の文章力の高さ故でしょうか。ヴィハーンの女好きエピソードが楽しくて、ニヤニヤしてしまいました。

    ラスト付近で、想いが通じ合って愛し合うのですが、それ自体は本来なら喜ばしいことですよね。それなのに事情が事情で、前もって忠告もされてたしで、ヴィハーンだけでなくシャウーリャまで一緒に医師に怒られるとか…可愛くて笑ってしまいました。シャウーリャの「幸せな不満」という表現が素敵でした。
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  • 三村と片桐のつれづれ。

    倫敦巴里子

    ハイカカオみたいにビターなお話でした
    ネタバレ
    2026年1月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『三村と片桐』の続編のような、番外編のようなお話でした。そして、前作同様に短編集みたいな感じで5話中2話が三村と片桐の話でした。

    他の3作は、どれも大人っぽく渋めだったと思います。メリバではないけど、手放しでハッピーではなくて…悲恋寄りのハピエンのような感じでした。甘さよりも苦味が強い気がしました。表題作の三村と片桐の年代に寄せたのかもしれないなと思いました。

    甘めのハピエンが好きな人には重いかも。私はラストの「ペンは油性で」が好きでした。
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  • ニビとクロバ

    よこざわ

    お互いが究極のシンデレラフィットの相手
    ネタバレ
    2026年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みの感触が良くて購入しました。レビュー数は少ないものの、星評価が高いだけあって凄く面白かったです。ただ、いい意味で裏切られた感がありました。ニビの仕事柄、トラブル含みのスリリングな展開とラブコメの明るいノリを予想していて、それも間違いではないけど、思った以上に二人に(特にクロ)暗いバックグラウンドがあって、多少心がヒリつくシーンもありました。

    結局は、その辛い状況なり過去なりを乗り越えて、お互いを唯一の必要不可欠な存在だと強く意識するようになります。その姿というか、愛の形が凄く尊いと思いました。まさに二人だけのシンデレラフィットみたいに何もかも運命的で感動的でした。
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  • 三村と片桐

    倫敦巴里子

    表題作だけかと思いきや…短編集でした
    ネタバレ
    2026年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作と別作品4話が入っていました。『三村と片桐のつれづれ。』が(多分)続編であるので、私はてっきり表題作だけで一冊と思っていました。なので、正直ちょっと拍子抜けでした。内容的には、どの話もしんみり暗めかなと思います。特にネコのお話は、飼っていたこともあるので余計に寂しさを感じました。

    私は5作の中では「カーテンコール」が一番好きです。切なさと悲しさ、寂しさ、苦しさ、微かに感じる甘さ…恋愛における、あらゆる要素が少しずつ絶妙なバランスでほど良くブレンドされていたと思います。
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