福島にはいまも空間線量の高い場所がある。子どもたちの体内に蓄積した放射性物質を、県外の受け入れ先で楽しく過ごさせることで排出させるという「保養」に取り組むNPO職員。京都に避難した妻子と暮らしたいが、国が予算を聞き入れ、海外まで深い絆が広がった仕事を放り出すわけにはいかないと思う。沖縄の宮古島に避難した看護師、会社を辞めて南相馬にUターンした青年、先祖代々の土地が中間貯蔵施設の予定地と知った大熊町の自営業者の人生も一変した。4年目の夏、過酷な原発事故を問い直す。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:22682文字/単行本換算で38ページ】