不正の構造にメスを入れる、啓発の書
詐欺、横領、粉飾決算、闇社会への融資――。組織がらみの不正は、当事者の破滅にとどまらず、企業の業績悪化、信用取引への影響など、社会にもたらすダメージも甚大だ。にもかかわらず、なぜ不正は繰り返されるのか。飛鳥会事件、梁山泊事件など、金融界を揺るがす経済事件の捜査にあたった財務捜査官が、メガバンクから公共機関まで、人が不正に手を染めてしまう構造に斬り込む。
■目次
第一章 「国のお墨付き」金融機関による大規模詐欺事件
第二章 公共機関とメガバンクが関与した三十年にわたる不正
第三章 マーケットに忍び寄る反市場勢力
第四章 銀行出身の捜査官
第五章 「ヤクザに甘い日本」の汚名を返上せよ!
第六章 「反社会的勢力」って何?
第七章 実践! 反社会的勢力対策
第八章 経営者よ、正しい企業風土をつくれ