原油価格の下落が世界の金融市場をはじめ国際政治やエネルギーの実需にも大きな影響を及ぼしている。原油安で世界はどう変わるのか。背景で何が起きているのか。さまざまな問いを立てて展望しています。
本書は週刊エコノミスト2015年2月3日号で掲載された特集「とことん分かる原油安」の記事を電子書籍にしたものです。
・金融市場の動揺の基点に不安の連鎖を招く原油安
・Q.世界のマネーフローは? ロシア国債のCDS急上昇
・Q.オイルマネーはどこへ? 政府系ファンドは号国、インドへシフト
・基礎知識1 原油価格の決まり方 WTI、ブレント先物が指標に
・Q.サウジの力は弱まった? 唯一不変の「マーケットメーカー」
・基礎知識2 埋蔵量とは? 経済的に採掘可能な分量で年々増加
・Q.経済にプラス?マイナス? 原油輸出国には大きな打撃
・基礎知識3 原油の歴史 技術革新でエネルギーの主役
・Q.原油急落の真相は? シェール革命で需給緩和+米金融緩和終了で売り圧力
・基礎知識4 ガソリン価格 4割を税金が占める日本は米国並みの急落なし
・Q.新エネルギーはどうなる? 競争力低下で開発停滞
・基礎知識5 日本の中東依存が高い理由 タンカーの輸送日数が最短
・Q.石油火力はどうなる? コスト競争力上昇も二酸化炭素排出に課題
・Q.関連投信の動向は? 基準価額が軒並み下落