近代日本に光を放った
内村鑑三の人間像を読み解く
近代日本の形成に影響を与えた宗教家・内村鑑三は、「無教会」という日本独自のキリスト教受容の道をひらいたが、その生涯は苦難の連続だった。自身の不敬事件と妻かずの死、その後の娘ルツの死は、内村鑑三の一生を変えた。教師・ジャーナリスト・思想家でもある内村の、苦しみの中で掲げた人間の理想、その根底にある信仰の深まりを探求する。
[目次]
第1章 迷いと慰め
第2章 現世と後世
第3章 静かなる細い声
第4章 真理と寛容
第5章 死者との対話
第6章 宇宙完成の祈り
第7章 ホームを求めて
第8章 天然の語るもの
第9章 人間の教育
第10章 大文学論
第11章 『聖書』について
第12章 内村鑑三の面影