1950年6月25日、北朝鮮軍が韓国に侵攻、朝鮮戦争が始まった。この戦争により、米ソ冷戦は「熱い戦争」へ転化し、生まれたばかりの平和憲法は、大きな試練にさらされることになる。7月8日、マッカーサーは首相の吉田茂に書簡を送り、7万5千人の警察予備隊を新たに発足させることを指令した。激化する戦闘、共産圏を含む全連合国との講和を目指す「全面講和」論と西側との和解を優先させる「単独講和」論の対立、米軍の要請による掃海艇派遣、マッカーサー解任、第五福竜丸事件――めまぐるしく変わる情勢の中で、憲法9条の平和主義はどう揺さぶられ、どう生き抜いてきたのか。当時の報道をもとにたどる好評連載第2弾。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:30500文字/単行本換算で42ページ】