恋文から始まるBLとは、なんてロマンチックだろうと思って。
時は大正、場所は新橋、主人公は代筆を副業とする税理士槙と3代目組長のヤクザ倉田。恋文という設定も好きでしたが、何と言ってもキャラが良かった。槙は、女性達の恋心を何とか伝えようとす
る誠実さと正しいと思うことを毅然とこなす芯の強さを持っている。そして、倉田は威厳も侠気もあるのに槙の前だと途端に可愛らしくなるヘタレっぷりが微笑ましい。倉田の腹心佐久間は掴みどころのない人物ですが、彼の真意が分かるとイメージがガラッと変わり親近感が湧くから不思議で。
ヤクザの抗争も多少はありますが、どちらかというと槙の恋心がメインでした。イラストはありませんが、2人が過ごしたデートの様子からレトロな雰囲気が伝わってきて大いに楽しめました。なかなか粋でしたよ!
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