「由希子のあの顔がまた見られる……」そう思っただけで私の体は疼いた。高級売春クラブのコンパニオンとして3Pプレイで交えた由希子のセックスは優美だった。「大人の女のセックスとは、こんなにも美しいものなのか」と息を飲んだほどだ。シャロン・ストーンの映画を観ているようだった。特に印象に残っているのが、フェラチオのときの由希子の表情だ。ゆったりとしたペースでその表情には気品すら漂っていた。
異性愛と同性愛、恋愛と援助交際、エゴと友情が錯綜する娼婦の世界を描いた異色の官能小説シリーズ「~娼婦えりかの体験記~」第2弾。