このレビューはネタバレを含みます▼
戦乱の運命に翻弄されて、王女から娼婦へと堕ちたヒロイン。そんなヒロインを半年も前に一目惚れし、婚約を申し込んでいたが、それが強欲な征服王によって、ヒロインの国は滅ぼされてしまい、王族もバラバラに。ヒロインと妹は卑怯な奴隷商人に騙されて売られてしまう。そして、幼い妹を守るため、無知ながらも、王女として気高く覚悟を決めるヒロインの前に客として現れたのはヒーロー。情報収集のために、娼館に出入りしていたヒーローは、幸運なことに、入ったばかりで初めて客を取るヒロインを薦められる。そして、それが一目惚れした王女だったということで、誰にも取られたくないと嫉妬心にかられ、ヒロインの正体を知っていることも、自分の身分も明かさないままに、欲望の暴走のままにヒロインを貪り奪うことに。乱暴に見えて、どこか優しさや愛情のようなものを見せるヒーローの言動に心を乱されていき恋をしてしまうヒロイン。しかし、同僚娼婦から聞いた恋をした娼婦の末路を聞いて、恋に溺れている場合ではない自分の立場を思いだし、そして、両親の救出へと動き出す。そんなヒロインに苛立ちながらも、いつもピンチの時には助けに現れるヒーロー。しかし、男性不信になってしまったヒロインの心が解れるのを待ってから正体を明かし、告白するつもりだったヒーローの行動が娼婦としか思われていないとヒロインに誤解を与え、ヒロインは冷たい言葉でヒーローを助けたい一心で切り捨てる。そして、ヒロインの今後の行動を読めるヒーローはすぐに征服王との決戦に持ち込む。そして、ついに勝利し、まずはヒロインの両親に真相を明かし、その後、ヒロインにも真相を明かす。しかし、なかなか素直になれないヒロインは、皇太子というヒーローを突き放そうとするも、ヒーローの告白を聞き、やっと素直に。晴れて両想いになれた二人はすぐに結婚へ。友人になった同僚娼婦を侍女として連れていくことにもなり、全てが幸せのハッピーエンド。ヒロインの揺れ動く切ないやるせない気持ちが迫真の描写で迫るものがありました。