「結婚はしない。抱きたいときに君を抱く」。法律事務所で働く26歳の夏海は、若年性認知症を患う母の病院代を払ってもらう条件で、上司であり事務所の経営者である弁護士の一条聡と愛人契約を結んでいる。同じマンションに住み、自宅でもオフィスでも彼の望むままに抱かれる日々…。夏海は出会った時から聡を愛していたが、お金のために愛人となってしまったため、本当の気持ちを言い出せない。そして、結婚に失敗して心に深い傷を負った聡は、夏海に惹かれる自分の気持ちから目を背けていた。だが、強烈すぎる聡の婚約者の出現で、二人の運命は大きく変わっていく。本当の気持ちを伝えらないまま、すれ違う二人を描くジレジレラブストーリー。