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沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第5弾。かつて、沖縄本島にも鉄道が走っていた。今は鉄道のない沖縄だが、戦前は各種の鉄道が走っていたのである。1910年に政府は「軽便鉄道法」を制定した。沖縄県ではその法律が制定されたことで、地方産業復興のために近代的な交通機関である鉄道敷設の計画を具体化することになる。1914年那覇から東海岸の与那原にいたる与那原線が開通、1922年に嘉手納線、1923年に糸満線がそれぞれ開通して、近代的輸送機関としてさとうきびを中心とした貨物の輸送や、人々の移動に大きく寄与することになった。人々からは「ケービン、ケービン」と呼ばれ親しまれてきた。(「けいべん鉄道」が沖縄では「けいびん」・「ケービン」と呼ばれるようになった。)その「軽便」も、沖縄戦の戦火をうけて1945年3月にその機能を停止した。 著者の金城功氏は中学校の教師、県教育委員会の文化財課長などを歴任し1994年沖縄県立図書館で定年を迎えたのを機に、かねてからの念願であった旧沖縄県鉄道の跡を夫婦二人三脚で歩き始めた。そして鉄道の全廃線跡を歩いた記録をまとめたものが本書である。鉄道跡の踏査で声をかけた人たちのエピソードも紹介されていて、楽しく読み進めていくことができる。旧沖縄鉄道跡を歩いて見たいと思う人へ送るガイドブックが電子書籍として復刻。「「ケービン」とは今次大戦まで沖縄を走っていた軽便鉄道のことで、その汽笛「アフィーアフィー」の方音と共に県民に広く親しまれてた。著者はその線路跡(与那原線、嘉手納線、糸満線)を丹念に踏査。当時の基幹産業・糖業とのかかわりも浮き彫りにする。著者は沖縄大学教授(近代史)(1997年当時の作品紹介文より)」
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